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新人が研修をきついと感じる7つの理由|研修を改善するメリットやその方法を紹介

ACES Meet blog-新人研修 きつい

更新日:2024年06月12日

公開日:2024年06月10日

新人研修を受講する新入社員の中には、研修がきついと感じ、「このままやっていけるだろうか」と不安になる人がいます。このような状態では必要なスキルが身につきにくく、配属後もモチベーションややりがいをもてないこともあるでしょう。

この記事では、新人が研修をきついと感じる理由や、研修を改善するメリット、改善方法について解説しています。きついと受け取られる研修を改善することで、育成効果を高められますので、ぜひ取り組んでみてください。

新人が研修をきついと感じる7つの理由

新入社員の中には新人研修で強いストレスを感じたり、体調を崩してしまう人がいます。なぜ、新人は研修をきついと感じてしまうのでしょうか。ここでは、主な理由を7つ紹介します。

環境の変化に対応できない

新人研修は、入社直後の1ヶ月から3ヶ月程度かけて教育が行われます。学生生活から一転し、通勤ラッシュや一日中の研修参加により、タイムスケジュールが大きく変化する時期です。個人の自由が利かない環境や、慣れないビジネスマナーを使わねばならないことがストレスとなりがちです。

また、社会人として自分の行動に責任を持たなければならなくなり、緊張感も伴います。このような環境変化にうまく順応することができれば、きつさやストレスは感じにくいでしょう。

しかし、環境に適応する能力には個人差があり、適応力が低い人は研修をきつく感じ、脱落するリスクが高い傾向があります

コミュニケーションが上手く取れない

上司や指導担当者と適切なコミュニケーションが取れないと悩む人もいます。年の離れた上司や担当者とは、年代的なギャップを感じ、適度な距離感がつかめないからです。知識やスキルレベルも高いため、親しみが持てず、どう接して良いかわからないということもあるでしょう。

また、指導が厳しい場合には、研修を行う側と受ける側の上下関係を強く感じ、心を開けず、ストレスになることもあります。特に、Z世代は個性を生かす教育を受けており、教えられたことをそのままやるような研修方法が苦手です。

そのため、なかなか自分の居場所を見つけられず、研修中が長くきついと感じてしまうことがあります

研修の目的が分からない

新人研修の目的がよく分からなくて、きつさややる気のなさを感じることもあります。研修で学ぶ知識やスキルが実務に必要だとわかっていても、具体的にイメージできず、研修の目的や価値を見出せないからです。

自分の行う業務が会社にどのように役立つかもわからないため、期待されている意識が持てません。そう思われないためには、研修の前に「実務でどう役立つか」「研修で何が得られるか」について、説明する必要があります。

研修の目的や意義が分かると、ゴールを目指して前向きに研修に取り組んでくれるでしょう。入社したばかりの新人に上手く伝えられるように、わかりやすい説明が必要です

覚えることが多い

新人研修では多くのカリキュラムが用意されることが多く、短期間の間に覚えるべき内容が多岐にわたります。主なカリキュラム内容は以下のとおりです。

  • 社会人へのマインドセット
  • ビジネスマナー・接遇
  • 会社の経営理念、事業活動の内容
  • コミュニケーションスキル
  • オフィス設備やパソコン・システム操作

この他、業務や職種別の基礎知識を学ぶ研修などもあり、短期間の新人研修にさまざまな内容が詰め込まれています。このような研修についていけず落ち込んだり、強い不安を感じる人がいても無理はないでしょう。

新人研修のカリキュラムを設定する際には、内容を吟味し、盛り込み過ぎないようにしておくことが必要です

指導者が厳しい

新人研修では、学生から社会人へと意識を切り替えてもらい、責任のある行動ができるようにあえて厳しく指導することがあります。現場に出ても大丈夫なようにストレス耐性をつける目的で、わざときつく当たることもあるようです。

しかし、指導者が厳しすぎると、新入社員は「人格を否定された」と感じたり、委縮したりしてしまうことも考えられます。研修を受けることへの負担が強くなり、この会社でやっていけるか不安になってしまいます。

厳しい指導にも理由があることを伝えることで、新人の気持ちも軽くなり、前向きに研修に取り組めるようになるでしょう

自由な時間が少ない

新人研修は、短い期間で教え込むため、スケジュールに余裕がないことが大半です。大きな会議室に缶詰め状態で集中的に研修を受けさせたり、合宿所やホテルなどに泊まり込みで受けさせることもあります。

このような状況では、自由な時間が少ないため、息が詰まり、きついと感じてしまいます。

ただでさえ慣れない状況で緊張している上に、勉強ばかりでは、心身ともに疲労を溜めてしまうでしょう。これでは学習の効果もあがらなくなってしまいます。

研修の効果を高めるためにも、カリキュラムを詰め込み過ぎないことが重要です。余裕のあるスケジュールにし、適切な休憩時間や一人になれる空間を取って、参加者が消耗しないように配慮しましょう

監視されている気がする

新人研修では、指導担当者のほかに上司や先輩が同席することもあり、監視されているというストレスを感じることもあります。自分の様子がつぶさに観察され、採点されているような気がして、精神的にきつくなるのです。

また、研修の様子次第で配属先が決まる場合は、無言のプレッシャーを受けることもあります。研修で会社の満足のいく結果を残さないと、見当違いの部署に配属されてしまうのではと考えるからです。

向上心が高い人や、希望の配属先がある人は、より自分を追い込んでしまうことがあるので注意が必要です

新人がきついと感じる研修を改善するメリット

新人がきついと感じていても意に介さず、独善的なやり方で研修を続けていても良い結果は生まれません。ここでは、研修を改善することで得られるメリットについて解説します。

新人の早期離職が減る

研修中に「きつい」「入社する会社を間違えた」と感じた新人は、早期に離職する可能性が高くなります。昨今では、新入社員の3割が、入社後3年以内に離職するといわれており、企業の人材確保への対応が大変重要です。

新人研修できつさを感じた人は、会社や労働への意欲を失い、配属後もやりがいを見いだせないことがあります。何のために働いているのかわからず、もっとやりがいのある所で働きたいと考え、退職に至るのも無理はありません。

研修を改善し、新入社員にやりがいやモチベーションを提供できると、離職率低下が見込めるようになります。

企業イメージが向上する

新人がきついと感じる研修を改善することは、企業イメージアップにも効果的です。新入社員は、負荷が大きすぎる研修や、厳しすぎる指導を受けた経験を友人や学校の後輩に話す可能性があります。悪い面が噂になると、今後の採用活動に影響を及ぼすこともあるでしょう。

また、転職サイトやSNSで、悪い口コミが拡散されてしまうこともあり、企業のイメージダウンになることも考えられます。研修内容を改善し、新人が充実した有益な時間を持てるようになると、企業イメージを向上させることが可能です。

新人がきついと感じる研修を改善する方法

新人研修の効果を高めるためには、「きつい」「不安だ」を感じさせないように改善することが必要です。そのためには以下のような方法を取り入れましょう。

参考:新人研修のカリキュラム8例|目的や作り方、5つの注意点を紹介

研修の目的や意義を説明する

はじめに新人研修の目的や意義を明確にし、参加者にわかりやすく説明することが大切です。「実務でどのように役立つか」「何のための研修か」を新人にもわかるように論理的に伝えます。それにより、学習意欲の向上や興味付けにつながります。

研修のゴールが明確であれば、それに向かって進みやすくなりますし、研修後の仕事のイメージを膨らませることも可能です。しっかり研修の目的・意義を説明してくれることで、会社や担当者への信頼感が増し、やる気につながります。

余裕のあるスケジュールにする

研修全体を余裕のあるスケジュールにしておくことも重要です。研修のカリキュラムには、必要な項目を厳選し、詰め込み過ぎないように注意しましょう。カリキュラムを設定する前に、新人研修で実施することと、その後のOJTなどで行うことを振り分けておくことが重要です。

また、集中力が途切れないように、60分〜90分ごとに休憩をはさむことも大切になります。知識やスキルの習得には個人差があるため、理解度の低い新人へのフォローの時間も取りたいところです。全体の習熟度レベルによって、補習的な時間を入れるなど、臨機応変に変更できるスケジュールにしておきましょう。

グループワークを取り入れる

新人研修にグループワークを取り入れると、同期と交流するきっかけになり、コミュニケーションの機会が増えます。チームで何かに取り組むうちに、仲間意識が芽生えやすくなり、人間関係構築に効果的です。相談できる仲間ができれば、研修をきついと感じても一人で悩むことなく乗り越えられるようになるでしょう。

グループワークはチームワークやコミュニケーション能力の向上にも効果があります。インプット型の多い研修に、アウトプット型のグループワークを組み込むことで、気分転換やモチベーション維持にも役立ちます。

成功体験を積める研修内容にする

研修中に小さな成功体験が積めると、新人のモチベーションを向上させられます。研修で学んだことを振り返る時間を設け、知識やスキルが習得できているか確認しましょう。これにより、身についた知識や、できるようになったことについて指導者も本人も把握ができます。

できるようになったことを評価し、ポジティブな会話を行うことで仕事に対する意欲が増し、研修を乗り越えやすくなります。仕事においてはこのような小さな成功体験を積むことが大切であるとわかることは、職場で業務を実践する際にも役立つでしょう。

配属先の上司との面談を実施する

配属先が決まっている場合は、研修の中で上司との面談を設けるのもよいでしょう。配属先で行っている業務や課題、新人に何を期待しているかなど話す場を設けます。これにより、研修後の仕事の具体的なイメージがつかめ、研修で学ぶことが現実味を帯びます。

どのような働きをすることが望まれているのか理解ができると、意欲を持って研修を続けられるでしょう。この面談の際には、個人を採点するような言動などは厳禁です。仕事や業務に関する興味を引き出したり、職場の様子などを伝え、モチベーションの向上につなげます。

メンター制度の導入を検討する

新人を精神面でサポートするメンター制度の導入も検討してみましょう。メンターには配属先とは他部署の、年齢の近い先輩社員を選び、新人研修が終わってもサポートを続けます。業務上のつながりや利害関係がないことで、業務の不安や職場の人間関係などの悩みも相談できるのがメリットです。

これにより、新人の不安や不満の軽減が期待できます。新人と年代が近いため話しやすく、会社内でのキャリアデザインなどについても提案できるため、定着率の向上にも効果があります。

人事部が積極的にフォローする

人事部は採用活動の段階から新入社員とコミュニケーションを取ってきたため、新人にとって身近な存在の一人です。研修中や配属後も定期的なフォローアップを行うことで、新人は安心して業務に取り組めるようになるでしょう。

メンターや人事部社員など、部署を超えたネットワークが広がっていくことで、社内コミュニケーションが活発になります。モチベーションの向上が見込めるようになりますし、業務が円滑に進み、社内全体の効率化が目指せるでしょう。

新人となる世代の特徴を理解する

新人として入社してくるZ世代の特徴や価値観を理解することも重要です。Z世代とは、1990年半ばから2010年代前半生まれの人を指しています。この世代は、情報処理能力が高く、効率を重視する傾向があります。そのため、仕事や研修であっても効率が悪いと感じられると敬遠することがあるため注意が必要です。

またキャリア形成や自己成長に関しても積極的で、自分の成長につながると分かればモチベーションを持って取り組みます。ただし、自発的に行動することは苦手な面があり、失敗を恐れる気持ちが強いという特徴もあります。自発性や能動性を育て、失敗から学ばせるような育成が必要です。

プライバシーや個性を重視する価値観を持っており、仕事においてもそれを尊重されることを求めます。ワークライフバランスの整った環境を望みますので、オーバーワークにならないような配慮が大切です。

新人がきついと感じる研修を改善し、効果の高い育成を実施しよう

新人がきついと感じるような研修は、早期離職や企業のイメージダウンにつながる可能性があります。このような研修のあり方から脱却し、より効果的な新人研修を実施することで、優秀な人材の定着率向上が可能になります。

研修のカリキュラムを見直したり、指導者や上司だけでなくメンター、人事部など部署をまたいだ多人数でのサポートが必要です。きついと受け取られる研修を改善して、より効果的な新人育成を実現しましょう。

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執筆者

ACES Meet 編集部

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