オススメの人材育成ツール10選を比較|選ぶポイントも紹介
更新日:2024年08月07日
公開日:2024年08月07日
人材育成にツールを活用する企業は増えています。人材育成ツールを活用すると、従業員データの一元化や目標管理機能により人材育成の効率化を図れるでしょう。
この記事では、人材育成ツールやツールを選ぶポイントを解説します。
目次
人材育成とは?
人材育成とは、企業の発展のために従業員のスキルや知識を向上させる取り組みです。企業の成長には「ヒト、モノ、カネ、情報」の4つの資源の充実が欠かせません。
資源の一つである「ヒト」の成長を促すには、教育訓練や研修プログラム、OJTにより実務で活きる能力を身に付ける必要があります。自社目標に合った教育プログラムを実施すれば、企業の生産性や従業員の定着率の改善が可能です。
人材育成は「ヒト」資源のポテンシャルを最大限に発揮するための施策といえます。
人材育成とタレントマネジメントの違い
人材育成とタレントマネジメント、それぞれの意義は以下のとおりです。
人材育成 | 従業員教育そのもの |
タレントマネジメント | 人材管理全般のこと。人材育成のほかに、採用や報酬管理などが含まれる |
タレントマネジメントは人材管理全般の大きな枠組みのことを指します。一方、人材育成はタレントマネジメントの一部で、従業員の教育に焦点を当てたプロセスです。
タレントマネジメントは、教育した人材を企業でどのように活かすかを考える一連の取り組みといえます。
オススメの人材育成ツール10選
ここからは、オススメの人材育成ツール10選を解説します。以下は紹介する10ツールの概要です。
サービス名 | 特徴 | 料金 | 無料体験 |
---|---|---|---|
あしたのチーム | クラウドベースで評価業務のDXを実現 | 要相談 | × |
Wevox | エンゲージメントサーベイを通じて組織の状態を可視化 | 月額300円/人〜 | ◯ |
kaonavi | 人材情報の一元管理と可視化が可能 | 要相談 | × |
Kakeai | 1on1ミーティングに特化した機能を提供 | 要相談 | × |
TeamUp | 1on1ミーティングを準備からフォローアップまでトータルサポート | 要相談 | × |
Co:TEAM | 1on1や目標管理、人事評価を一元管理 | 要相談 | ◯ |
Geppo | 個人のコンディションと組織診断を組み合わせて管理 | 2万円〜 | ◯ |
モチベーションクラウド | 国内最大級のデータベースを活用した分析 | 要相談 | × |
WAKUAS | OKRと1on1を統合したパフォーマンスマネジメントツール | 2万5,000円/月〜 | ◯ |
playse. | Web面接に特化した採用管理ツール | 要相談 | × |
あしたのチーム
ツールの特徴
- クラウドベースで評価業務のDXを実現
- 社員情報から目標管理、査定、給与決定までを一元管理
このツールがオススメな企業
- 人事評価制度の構築や見直しを検討している中小企業
- 評価業務の効率化や人材育成の強化を目指す企業
あしたのチームは、人事評価制度の構築から運用、クラウド化までをワンストップで提供する人材育成ツールです。企業の現状に合わせた制度設計と使いやすいクラウドツールにより、評価プロセスの効率化と従業員の成長を実現します。
料金 | 要相談 |
無料体験の有無 | × |
URL | https://www.ashita-team.com/ |
Wevox
ツールの特徴
- エンゲージメントサーベイを通じて組織の状態を可視化
- AIが分析結果をもとに改善策をレコメンド
このツールがオススメな企業
- 従業員のエンゲージメント向上を目指す企業
- データに基づいた組織改善を行いたい企業
Wevoxは、エンゲージメントサーベイを中心とした人材育成ツールです。定期的なサーベイにより従業員の心理状態や組織のカルチャーを可視化し、AIによる分析結果をもとに改善策を提案します。
料金 | 月額300円/人〜 |
無料体験の有無 | ◯ |
URL | https://get.wevox.io/ |
ツールの特徴
- 人材情報の一元管理と可視化が可能
- 評価、スキル管理、労務管理などの機能を統合
このツールがオススメな企業
- 戦略的な人材マネジメントを目指す大手・中堅企業
- 人事業務の効率化と高度化を図りたい組織
カオナビは、社員の個性や才能を発掘し、戦略的な人事を目指すタレントマネジメントシステムです。人材情報の一元管理や評価運用の効率化、スキル管理、労務管理のペーパーレス化など、幅広い機能を提供しています。
料金 | 要相談 |
無料体験の有無 | × |
URL | https://www.kaonavi.jp/ |
Kakeai
ツールの特徴
- 1on1ミーティングに特化した機能を提供
- AIやデータ分析を活用して1on1の質を向上
このツールがオススメな企業
- 1on1ミーティングを効果的に実施したい企業
- マネージャーのコミュニケーション力向上を目指す組織
Kakeai(カケアイ)は、1on1ミーティングの専門ツールです。部下主導の話題選択や上司への期待の明確化、リアルタイムメモ機能、AIによる要約や改善提案など、1on1の質を高めるさまざまな機能を提供します。
料金 | 要相談 |
無料体験の有無 | × |
URL | https://kakeai.co.jp/ |
TeamUp
ツールの特徴
- 1on1ミーティングを準備からフォローアップまでトータルサポート
- トピックの事前提出機能による効率的な1on1準備
このツールがオススメな企業
- 1on1を組織文化として定着させたい企業
- 効率的かつ質の高い1on1ミーティングを実施したい組織
TeamUp(チームアップ)は、1on1ミーティングに特化したクラウドツールです。トピックの事前提出機能や自動予定作成機能などにより、質の高い1on1を実現できます。
料金 | 要相談 |
無料体験の有無 | × |
URL | https://www.teamup.jp/ |
Co:TEAM
ツールの特徴
- 1on1や目標管理、人事評価を一元管理
- 1on1と目標達成を連携させ、人事評価に活用可能
このツールがオススメな企業
- 1on1を通じて目標達成や人材育成を強化したい企業
- 人事評価と日常のマネジメントを連携させたい組織
Co:TEAM(コチーム)は、さまざまなデータを一元管理できるマネジメントツールです。1on1や目標達成データの人事評価への転用により、組織全体のパフォーマンス向上を目指せます。
料金 | 要相談 |
無料体験の有無 | ◯ |
URL | https://coteam.jp/ |
Geppo
ツールの特徴
- 個人のコンディションと組織診断を組み合わせて実施
- 従業員のコンディションと組織の課題を可視化
このツールがオススメな企業
- 従業員のエンゲージメントや離職率改善に取り組みたい企業
- テレワーク環境下でも従業員の状況を把握したい組織
Geppo(ゲッポウ)は、従業員の満足度や健康度調査を組織診断に活用できるツールです。従業員に対して毎月提供される3つの質問とエンゲージメント調査機能により、個人のコンディションと組織全体の課題を効果的に把握できます。
料金 | 2万円〜 |
無料体験の有無 | ◯ |
URL | https://www.geppo.jp/ |
モチベーションクラウド
ツールの特徴
- 国内最大級のデータベースを活用した分析
- コンサルタントによる伴走サポート
このツールがオススメな企業
- 従業員エンゲージメントの向上を目指す企業
- 組織診断だけでなく、具体的な改善まで取り組みたい組織
モチベーションクラウドは、従業員エンゲージメント向上をサポートするクラウドサービスです。国内最大級のデータベースを活用した組織状態の診断と、長年のコンサルティングノウハウにより質の高い伴走サポートを提供します。
料金 | 要相談 |
無料体験の有無 | × |
URL | https://www.motivation-cloud.com/ |
ツールの特徴
- OKRと1on1を統合したパフォーマンスマネジメントツール
- リアルタイムでOKRと1on1の進捗管理が可能
このツールがオススメな企業
- 目標設定と日常のコミュニケーションを連携させたい企業
- 組織変革や従業員のエンゲージメント向上を目指す組織
WAKUAS(ワクアス)は、OKR(目標と結果)と1on1ミーティングを統合したツールです。目標設定と日常のコミュニケーションを結びつける機能により、従業員が常に目標を意識できる環境を提供します。
料金 | 2万5,000円/月〜 |
無料体験の有無 | ◯ |
URL | https://wakuas.com/ |
playse.
ツールの特徴
- Web面接に特化した採用管理ツール
- エントリーから最終面接までオンラインで完結可能
このツールがオススメな企業
- 採用プロセスの効率化を図りたい企業
- より多くの応募者と接点を持ちたい組織
playse web面接は、採用プロセス全体をオンラインで管理できるツールです。Web面接機能を中心に、事前ヒアリングから応募者管理までを一括で行えます。
料金 | 要相談 |
無料体験の有無 | × |
URL | https://playse.jp/meet/ |
人材育成の具体的な施策
一口に人材育成といっても、目的や身に付けられる内容は施策によりさまざまです。ここでは、人材育成として行われる3つの施策を解説します。
実務による施策
実務による施策は、実践的なスキルを身につけるための育成方法です。先輩の指導のもと、実際の仕事を体と頭を使いながら習得します。
以下は、実務研修の例です。
- OJT(On-the-Job Training)
- メンター制度
- ジョブローテーション
知識やノウハウを身につける施策
専門知識や業界動向を知るには、座学で集中的に学ぶのが最も効率的です。仲間との共同作業を交えながら、業務を幅広い視点から捉える力を身につけます。
以下は、知識やノウハウを身につける施策例です。
- Off-JT(Off-the-Job Training)
- e-ラーニング
- 外部研修
モチベーション向上のための施策
従業員が働く目的や自身の目標を見失うと、仕事の意欲低下につながります。個人目標を定期的に確認し、キャリア開発をサポートするのも企業の役割です。
以下は、モチベーション向上のための施策例です。
- MBO(目標管理制度)
- 1on1ミーティング
- 表彰・報奨制度
人材育成を実施する際の基本的なプロセスとは?
人材育成は、以下のプロセスで行われるのが一般的です。
- ゴール設定
- 人材育成
- 評価と見直し
- 登用・継続育成
しかし、個々に合わせた育成計画の実施は、人事部門にとって大きな負担となりがちです。とくに、従業員が多い企業では、データや育成ステータスの管理に大きな労力を要します。また、習熟度の評価には客観性が欠かせず、誰が見ても正当といえる査定や適切な効果測定が必要です。
近頃は、人材育成の課題を解決するためのソリューションとして、人材育成ツールが注目されています。次章では、人材育成ツールが注目される背景について解説します。
人材育成ツールとは?
人材育成ツールとは、従業員の成長と組織の発展の両面をサポートするデジタルツールです。人材育成の各プロセスで必要となる情報を整理し、人事部門の業務効率化と育成効果の最大化を同時に実現します。
ツールには、スキル管理や目標設定、評価システムなど、人材育成を一元化できる機能が備わっています。クラウドベースのツールが多く、リモートワークで活用できるのも大きなメリットです。
人材育成ツールが注目されている背景
転職が身近なものとなった昨今、優秀な人材の確保と職場への定着に頭を悩ませる企業は少なくありません。とくに、優秀な人材は自己成長の機会を重視するため、個人・組織目標を達成するためのパーソナライズされたアプローチが必要です。
人材育成ツールでは、個別のニーズに合わせた育成計画の提供や、リアルタイムでのフィードバックにより従業員の成長とエンゲージメントを高めます。
的確なタレントマネジメントにより人材定着を促す手段として、人材育成ツールは注目を集めています。
人材育成ツールの主な機能と導入メリット
ここからは、人材育成ツールに搭載されている機能と、導入のメリットを解説します。
人材育成に関するデータを一元管理できる
人材育成ツールでは、従業員に関するさまざまな情報を一元管理できます。以下は、人材育成ツールで管理できる情報です。
- 基本情報
- スキルや保有資格
- 研修履歴
- 面談の記録
- 担当プロジェクト
さまざまな分野の情報を一箇所にまとめられるため、データ同士の関連性の把握が簡単です。書類やデータを情報ごとに分けて保存する必要がなく、管理の手間も省けます。
社員の評価や後継者の管理ができる
多くの人材育成ツールには、従業員の評価管理システムが搭載されています。現在から過去の評価履歴を参照できるため、社員の成長過程を一目でチェックすることが可能です。
社員のスキルや経験業務が見える化するため、条件に合う後継者の選定もスムーズに行えます。今はマッチする後継者がいなくても、ツールを活用した教育により計画的な世代交代が実現できます。
目標や進捗状況の管理ができる
目標設定から進捗管理、成果の評価まで、一連のプロセスをシステム上で管理できます。人材育成を無駄なく行うには、目標達成に至るまでの課題把握が欠かせません。
人材育成ツールなら、定期的な進捗確認やフィードバック機能によりシームレスな目標達成が可能です。さらに、個人と組織の目標を連携させられるため、全体の整合性を保った管理もスムーズに行えます。
人材配置を最適化できる
人材育成ツールの分析機能を活用すれば、最適な人材配置を実現できます。社員のスキルや経験、適性、キャリア志向を総合的に評価し、適材適所の配置に役立てることが可能です。
システムによっては、社員の健康状態や退職者データを取りまとめられるものもあります。業務過多になっていないか、退職に至る理由は何か、というリアリティのある分析も行えます。
人材育成ツールを選ぶ際のチェックポイント
人材育成ツールにはさまざまな種類があり、選定に迷う担当者も少なくありません。ツール選定のポイントを理解し、自社に合ったサービスを導入しましょう。
人材育成ツールを導入する目的に合っているか
人材育成ツールが、自社の人材育成目標やニーズに合っているかを確認しましょう。人材育成ツールは、1on1強化や人事評価の効率化など、強みとする部分がサービスによって異なります。
リーダーシップ教育やオンボーディング、従業員のエンゲージメント向上など、具体的な目的に対応するツールを選びましょう。なお、現在の課題解決だけでなく将来的な組織成長にも貢献するかという視点を持つと、長期的に役立つツールを選定できます。
操作画面が使いやすいか
操作画面の使いやすさも、人材育成ツール選びに重要な点です。操作が複雑だったり、いらない機能が多すぎたりするツールは、担当者から受け入れられず現場になかなか定着しません。
人材育成ツールの中には、無料体験ができるものも多くあります。なるべくトライアルできるツールを選び、操作性を確かめてから本契約するようにしましょう。
導入コストやランニングコストは予算内に収まるか
人材育成ツールの利用料が、予算に収まるかも検討しましょう。人材育成ツールの多くは、初期費用と月々のランニングコストがかかります。
月々のコストは利用人数ごとに変わる場合が多いため、将来的なスケールアップを見越した決定が必要です。機能とコストを評価し、長期的な費用対効果も考慮しましょう。
サポート体制は充実しているか
人材育成ツールの導入には、契約後のサポート体制のチェックも重要です。技術的な問題や利用方法に関するサポートがあれば、安心してツールを使用できます。
カスタマーサポートの対応スピードやマニュアル、FAQの充実度などを事前にチェックしましょう。充実したサポート体制があれば、導入したツールを長く活用できます。
人材育成ツールを比較して自社に導入しよう
人材育成にツールを導入すると、企業文化や目標によりマッチした施策を打てます。さまざまな人材育成ツールを比較し、自社に合ったサービスを導入しましょう。
育成支援AIツールで効率的な人材育成を実現
オンラインでも、オフラインでもAIが商談を録画・議事録を作成してくれる営業支援AIツール「ACES Meet」。
このツールは、商談やミーティング中の様子を録画、AIが自動で文字起こし、議事録の作成まで行えます。また、話しているスピードや内容などをAIが解析し、どんなトピックにどれくらい時間を使ったのか、重要な箇所はどこなのかを分かりやすく表示します。
この議事録を見ることで、振り返りやナレッジの蓄積、タスクの抜け漏れ防止にもなります。また、トッププレイヤーの録画映像は、生きた教材となり、良質なOJTとなるでしょう。
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