MBTIとは?16パーソナリティのタイプ別の特徴や強みと弱み、有名人、活用法を解説
更新日:2024年09月13日
公開日:2024年06月19日
今や性格診断テストの定番となった「MBTI」。この性格診断をすることで、自分自身の理解が深まるだけでなく、他人との良好な人間関係や自分に適したキャリアもを築くヒントになるでしょう。
目次
MBTIとは?
MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、世界で最も広く知られている性格診断ツールの一つです。1962年にキャサリン・クック・ブリッグスと娘のイザベル・ブリッグス・マイヤーズによって開発され、ユングの心理学理論に基づいています。
MBTIは、私たちがどのように世界を認識し、情報を処理し、意思決定を行うかを4つの指標で分類したものです。この指標により、16の性格タイプが導き出されます。
MBTIを知ることは、自分自身をより深く理解し、コミュニケーションを円滑にし、キャリア選択を成功させるための貴重なツールとなります。
参考:The 16 MBTI® Personality Types
参考:Wikipedia「Myers–Briggs Type Indicator」
性格診断のMBTIとは?
MBTIは、外向/内向、感覚/直感、思考/感情、判断/知覚の4つの指標に基づいて、16の性格タイプを分類する性格診断方法です。
- 外向(E)/内向(I):エネルギーの源泉はどこにあるか
- 感覚(S)/直感(N):情報をどのように収集するか
- 思考(T)/感情(F):判断をどのように下すか
- 判断(J)/知覚(P):世界をどのように捉えるか
これらの指標の組み合わせにより、INTJ、ISTJ、INFJ、ISFJといった16の性格タイプが導き出されます。
MBTIは、ユングの心理学理論に基づいています。ユングは、人間は4つの基本的な心理機能(思考、感情、感覚、直感)を持ち、それぞれが外向的または内向的な態度で発現すると考えました。MBTIはこの理論を基に、個人の性格をより具体的に分類したものです。
MBTIの目的は、個人の性格を理解し、その強みや弱みを把握することです。MBTIを知ることで、自分自身をより深く理解し、コミュニケーションを円滑にし、キャリア選択を成功させることができるでしょう。
MBTIの重要性と活用法
MBTIは、自己理解、コミュニケーション、キャリア選択、チームワークの4つの側面において重要です。
自己理解:自分自身をより深く知る
MBTIは、自分の性格の強みや弱みを理解するための貴重なツールとなります。MBTIの結果を知ることで、自分の思考パターン、行動パターン、価値観をより深く理解することができます。
自己理解を深めることは、自信を高め、自己肯定感を高めることにつながります。また、自分の強みを活かせる機会を見つけ、弱みを克服するための方法を考えることもできます。
コミュニケーション:より良い人間関係を築く
MBTIは、他者の性格を理解し、より効果的なコミュニケーションを取るためのツールとなります。MBTIの結果を知ることで、他者の思考パターン、行動パターン、価値観を理解することができます。
相手の性格を理解することで、誤解を避け、より良い人間関係を築くことができます。また、相手のニーズに合わせたコミュニケーション方法を選択することもできます。
キャリア選択:自分に合った仕事を見つける
MBTIは、自分の性格に合った仕事を見つけるためのツールとなります。MBTIの結果を知ることで、自分の興味、能力、価値観に合った仕事を見つけることができます。
自分に合った仕事を見つけることは、仕事への満足度を高め、キャリアを成功させることにつながります。
チームワーク:より効果的なチームを築く
MBTIは、チームメンバーの性格を理解し、より効果的なチームを築くためのツールとなります。MBTIの結果を知ることで、チームメンバーそれぞれの強みや弱みを理解することができます。
チームメンバーの性格を理解することで、それぞれの役割を明確化し、より効果的なチームワークを築くことができます。
MBTIの16の性格タイプ
MBTIは、4つの指標に基づいて16の性格タイプを分類します。各タイプには、それぞれ異なる特徴があります。その特徴について、以下で説明します。
MBTIの16の性格タイプの特徴
16の性格タイプはそれぞれ、独特な行動パターン、考え方、価値観を持っています。
- ISTJ:責任感があり、几帳面で、現実主義者
- ISFJ:献身的で、親切で、協調性がある
- INFJ(提唱者):洞察力があり、理想主義的で、創造性がある
- INTJ(建築家):論理的思考力があり、独立心が強く、独創性がある
- ISTP(巨匠):実践的で、行動力があり、独立心が強い
- ISFP(冒険家):芸術家肌で、感受性があり、自由を愛する
- INFP(仲介者):理想主義的で、共感力があり、創造性がある
- INTP(論理学者):論理的思考力があり、独創性があり、分析力がある
- ESTP:行動力があり、社交的で、現実主義者
- ESFP:社交的で、楽観的で、行動力がある
- ENFJ:熱意があり、協調性があり、カリスマ性がある
- ENTJ:論理的思考力があり、リーダーシップがあり、行動力がある
- ESTJ:責任感があり、組織力があり、現実主義者
- ESFJ:献身的で、親切で、協調性がある
- ENFP(運動家):熱意があり、創造性があり、自由を愛する
- ENTP:論理的思考力があり、独創性があり、ユーモアがある
MBTIのタイプ別の有名人
16の性格タイプには、それぞれ異なる分野で活躍する有名人がたくさんいます。
ISTJ(責任感あふれる管理者)
- ウォーレン・バフェット(投資家・慈善家)
- ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
- アンジェラ・メルケル(ドイツ元首相)
ISFJ(献身的な擁護者)
- マザー・テレサ(カトリック修道女・慈善家)
- マハトマ・ガンジー(インド独立運動指導者)
- ネルソン・マンデラ(南アフリカ元大統領)
INFJ(思いやりあふれる相談者)
- カール・ユング(心理学者)
- J・K・ローリング(作家)
- マルティン・ルーサー・キング・ジュニア(公民権運動指導者)
参考:INFJ(提唱者)の性格とは?特徴や強み・弱み、職業、OJT・育成のポイントを解説|MBTI・16パーソナリティ
INTJ(建築家)
- アイザック・ニュートン(物理学者)
- アリストテレス(哲学者)
- マリー・キュリー(物理学者・化学者)
参考:INTJ(建築家)の性格とは?特徴や強み・弱み、職業、OJT・育成のポイントを解説
ISTP(巨匠)
- トーマス・エジソン(発明家)
- チャールズ・ダーウィン(生物学者)
- ヴィンセント・ファン・ゴッホ(画家)
参考:ISTP(巨匠)の性格とは?特徴や強み・弱み、職業、OJT・育成のポイントを解説
ISFP(冒険家)
- フレデリック・ショパン(作曲家)
- ヴァージニア・ウルフ(小説家・エッセイスト)
- ジョン・レノン(ミュージシャン)
参考:ISFP(冒険家)の性格とは?特徴や強み・弱み、職業、OJT・育成のポイントを解説|MBTI・16パーソナリティ
INFP(仲介者)
- J・R・R・トールキン(作家)
- ハンス・クリスチャン・アンデルセン(童話作家)
- フレデリック・ニーチェ(哲学者)
参考:INFP(仲介者)の性格とは?特徴や強み・弱み、職業、OJT・育成のポイントを解説
INTP(論理学者)
- アルベルト・アインシュタイン(物理学者)
- レオナルド・ダ・ヴィンチ(画家・彫刻家・建築家・科学者)
- ソクラテス(哲学者)
参考:INTP(論理学者)ISFP(冒険家)の性格とは?特徴や強み・弱み、職業、OJT・育成のポイントを解説|MBTI・16パーソナリティ
ESTP(行動力あふれる実行者)
- テディ・ルーズベルト(アメリカ合衆国第26代大統領)
- マイケル・ジョーダン(バスケットボール選手)
- マドンナ(歌手)
ESFP(陽気なエンターテイナー)
- オードリー・ヘップバーン(女優)
- ウォルト・ディズニー(アニメーション映画製作者・実業家)
- モーツァルト(作曲家)
ENFP(熱意あふれる活動家)
- ネルソン・マンデラ(南アフリカ元大統領)
- オプラ・ウィンフリー(司会者・実業家)
- ヴァン・ゴッホ(画家)
参考:ENFP(運動家)の性格とは?特徴や強み・弱み、職業、OJT・育成のポイントを解説|MBTI・16パーソナリティ
ENTP(自由奔放な議論者)
- ソクラテス(哲学者)
- ベンジャミン・フランクリン(政治家・科学者・外交官)
- スティーブ・ジョブズ(起業家・IT実業家)
ESTJ(秩序を守る統率者)
- ドワイト・D・アイゼンハワー(アメリカ合衆国第34代大統領)
- マーガレット・サッチャー(イギリス元首相)
- マ ria テレジア(オーストリア皇后)
ESFJ(協調性あふれる支援者)
- マザー・テレサ(カトリック修道女・慈善家)
- ダイアナ妃(イギリス皇太子妃)
- マハトマ・ガンジー(インド独立運動指導者)
ENFJ(熱意あふれる教師)
- ネルソン・マンデラ(南アフリカ元大統領)
- マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(公民権運動指導者)
- エレン・デジェネレス(司会者・コメディアン・女優)
ENTJ(自信あふれる指導者)
- ウィンストン・チャーチル(イギリス首相)
- アレクサンドル大王(マケドニア王)
- イーロン・マスク(起業家・実業家)
MBTIの性格タイプの比較
16の性格タイプはそれぞれ、異なる思考パターン、行動パターン、価値観を持っています。
例えば、外向型の人は内向型の人よりも、人と交流することを好み、エネルギーを得ます。感覚型の人は直感型の人よりも、五感を通じて得られる情報を重視します。思考型の人は感情型の人よりも、論理的に物事を判断します。判断型の人は知覚型の人よりも、計画的に物事を進めます。
これらの違いは、それぞれのタイプの強みや弱みにも表れます。
例えば、外向型の人は社交的でコミュニケーション能力が高い一方で、集中力が続かないという傾向があります。感覚型の人は現実的で実践的一方で、抽象的な概念を理解するのが苦手という傾向があります。思考型の人は論理的で客観的一方で、感情的な訴えに理解を示せないという傾向があります。判断型の人は計画的で効率的一方で、柔軟性に欠けるという傾向があります。
このように、16の性格タイプそれぞれに異なる特徴があり、長所と短所があります
ISTJ
強み:責任感、几帳面さ、現実主義、粘り強さ、組織力
弱み:柔軟性のなさ、頑固さ、リスク回避、変化への抵抗、感情表現の苦手さ
ISFJ
強み:協調性、誠実さ、責任感、忍耐強さ、思いやり
弱み:自信のなさ、批判への弱さ、変化への抵抗、自己犠牲、優柔不断
INFJ
強み:洞察力、共感力、理想主義、創造性、カリスマ性
弱み:自信のなさ、批判への弱さ、現実逃避、自己犠牲、優柔不断
INTJ(建築家)
強み:論理的思考力、独創性、分析力、洞察力、独立心
弱み:共感力のなさ、社交性のなさ、思い込みの強さ、批判的な態度、完璧主義
ISTP(巨匠)
強み:独立心、行動力、論理的思考力、問題解決能力、ユーモア
弱み:無責任さ、協調性のなさ、感情表現の苦手さ、飽きっぽさ、頑固さ
ISFP
強み:独創性、感受性、思いやり、柔軟性、ユーモア
弱み:責任感のなさ、計画性のなさ、集中力のなさ、無責任さ、現実逃避
INFP(仲介者)
強み:創造性、共感力、洞察力、理想主義、独立心
弱み:自信のなさ、行動力、現実逃避、優柔不断、批判への弱さ
INTP
強み:論理的思考力、独創性、分析力、問題解決能力、ユーモア
弱み:現実性のなさ、社交性のなさ、思い込みの強さ、批判的な態度、集中力のなさ
ESTP
強み:行動力、決断力、楽天性、ユーモア、協調性
弱み:短絡さ、無責任さ、飽きっぽさ、協調性のなさ、集中力のなさ
ESFP
強み:社交性、明るさ、楽天性、行動力、ユーモア
弱み:責任感のなさ、計画性のなさ、深刻さ、集中力のなさ、短絡さ
ENFP
強み:熱意、コミュニケーション能力、独創性、行動力、楽観
弱み:責任感のなさ、計画性のなさ、集中力のなさ、短絡さ、飽きっぽさ
ENTP
強み:独創性、論理的思考力、コミュニケーション能力、分析力、ユーモア
弱み:責任感のなさ、計画性のなさ、集中力のなさ、短絡さ、無責任さ
ESTJ
強み:責任感、統率力、決断力、行動力、組織力
弱み:柔軟性のなさ、頑固さ、リスク回避、変化への抵抗、思いやり
ESFJ
強み:協調性、誠実さ、責任感、忍耐強さ、思いやり
弱み:自信のなさ、批判への弱さ、変化への抵抗、自己犠牲、優柔不断
ENFJ
強み:熱意、コミュニケーション能力、カリスマ性、思いやり、協調性
弱み:責任感のなさ、計画性のなさ、集中力のなさ、短絡さ、自己犠牲
ENTJ
強み:論理的思考力、独創性、決断力、行動力、カリスマ性
弱み:共感力のなさ、思いやり、協調性のなさ、短絡さ、無責任さ
MBTIの活用方法
MBTIを元に自己理解や他者理解を深め、コミュニケーションを円滑にするために役立てることができます。
日常での活用方法
MBTIは、様々な場面で活用することができます。以下に活用例をいくつか紹介します。
- 自己理解:自分の性格の強みや弱みを理解することで、より自分らしく生きることができます
- 他者理解:周りの人の性格を理解することで、より良いコミュニケーションを取ることができます
- コミュニケーション:自分のタイプと相手のタイプの違いを理解することで、誤解を避け、より効果的なコミュニケーションを取ることができます
- キャリア選択:自分の性格に合った仕事を選ぶことができます
- チームワーク:チームメンバーそれぞれの性格を理解することで、より効果的なチームワークを組むことができます
- 子育て:子供の性格を理解することで、より適切な子育てをすることができます
ビジネスマンとしての活用方法
MBTIは、会社員としてのキャリアアップや、より良い職場環境づくりにも役立てることができます。以下に、ビジネスマンとしての活用例をいくつか紹介します。
- 自己PR:自分の強みや弱みを理解した上で、面接や自己PRでアピールすることができます
- キャリアプラン:自分の性格に合ったキャリアプランを立てることができます
- チームワーク:チームメンバーそれぞれの性格を理解することで、より効果的なチームワークを組むことができます
- リーダーシップ:自分のタイプのリーダーシップスタイルを理解することで、より良いリーダーになることができます
- コミュニケーション:上司や部下、同僚とのコミュニケーションを円滑にすることができます
- 顧客対応:顧客のタイプを理解することで、より適切な顧客対応をすることができます
MBTIは自分自身と世界を理解するためのツール
16の性格タイプは、それぞれ異なる特徴、強み、弱みを持っています。MBTIを知ることで、自分自身をより深く理解し、コミュニケーションを円滑にし、キャリア選択を成功させることができるでしょう。
MBTIは、自分自身と世界を理解するための貴重なツールです。MBTIを活用して、より充実した人生を送るヒントとしてみてはいかがでしょうか。
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