営業支援ツールとは、営業におけるプロセスの効率化やデータ管理に役立つツールです。導入により自社データを蓄積・分析できるため、生産性アップや売上拡大にもつなげられます。

この記事では、オススメの営業支援（SFA）ツール16選と、選ぶ際のポイントについて解説します。

営業支援（SFA）ツールとは？

営業支援ツール（Sales Force Automation）とは、営業プロセスの効率化やデータ管理に役立つツールです。顧客データ作成や予実管理などは営業において重要な作業ですが、それぞれを別なツールで行うとチェックに手間がかかってしまいます。しかし、営業力アップに欠かせない業務でもあるため、営業と事務作業の同時進行に頭を悩ませる担当者も多いでしょう。

営業支援ツールを活用すると、各情報の一元管理ができるうえ、チームでのデータ共有が可能です。さまざまなデータを自動で蓄積・分析できるため、時間短縮による生産性アップにもつながります。

業務の効率化や業績アップを図れることから、営業支援ツールを導入する企業は増えています。

営業支援（SFA）ツールの機能

以下に、営業支援ツールの5つの機能の説明とメリットについて挙げました。

SFAとCRMとの違い

SFA（Sales Force Automation）は営業活動のためのツール、CRM（Customer Relationship Management）は顧客管理のためのツールという違いがあります。主な違いを以下の表に示しました。

SFAは営業活動全般に対応したツールのため、CRMの一部の機能を含んでいるものもあります。なお、近頃では両方の機能を統合したツールも増えています。

SFAとMAとの違い

SFA（Sales Force Automation）は営業活動のためのツール、MA（Marketing Automation）はマーケティング活動のためのツールという違いがあります。主な違いを以下の表に示しました。

MAで得られた見込み顧客データをSFAに引き継ぐことで、マーケティングから営業までのシームレスな顧客管理が実現します。企業によっては、SFAとMAを組み合わせて最適化を図る場合もあります。

比較表｜オススメの営業支援（SFA）ツール16選

ここからは、オススメの営業支援ツール16選を紹介します。以下に、それぞれのツールの特徴と料金をまとめました。

kintone

こんな企業にオススメ

• 営業活動の効率化を図りたい企業
• 顧客データや商談ステータスを一元化したい営業チーム

サービスの特徴：自分たちで業務アプリがつくれる

kintoneは、営業活動をサポートするノーコード・ローコードツールです。専門知識がなくても、営業チームのニーズに合わせた業務アプリを構築できます。リアルタイムなデータ共有で、チーム連携のスムーズ化をサポートします。

eセールスマネジャー

こんな企業にオススメ

• 効率的な営業活動を目指す企業
• 営業支援ツールを初めて使う企業

サービスの特徴：充実したサポートサービス

eセールスマネージャーは、CRMとSFAの両方の機能が備わったツールです。シンプルで使いやすいインターフェースにより導入のハードルを下げ、営業現場にすばやく浸透します。5,500社を超える豊富な導入実績と、手厚いサポート体制により安心して利用できます。

Sales Cloud

こんな企業にオススメ

• 顧客管理やカスタマーサポート、マーケティングの効率化を目指す企業
• クラウドベースの使いやすいCRMツールを探している企業

サービスの特徴：世界中でシェアを高め続けるAI搭載型CRM

Salesforce Starterは、セールス、カスタマーサービス、マーケティングの機能をオールインワンで提供するクラウドベースのツールです。世界で高いシェアを誇るSalesforceプラットフォーム上で、AIを活用した高度な分析やオートメーションを実現します。

GENIEE SFA/CRM

こんな企業にオススメ

• 低コストで充実したツールを探している企業
• 直感的なインターフェースのツールを探している企業

サービスの特徴：洗練されたUI

GENIEE SFA/CRM（旧ちきゅう）は、コストパフォーマンスがよい営業支援ツールです。月額3,480円から利用可能で、大手SFAの約1/3のコストを実現。商談管理や顧客管理をはじめとする機能を搭載し、中小企業から大企業まで幅広いニーズに対応します。

Mazrica Sales

こんな企業にオススメ

• 現場に寄り添った使いやすいツールを求めている企業
• 営業データをAIで分析し、効果的に成果を出したい企業

サービスの特徴：入力自動化とAIの力で成果を出す

Mazrica Salesは、営業現場での使いやすさを追求したクラウド型のセールスプラットフォームです。直感的なUIとモバイルアプリによるデータ入力の簡略化で、営業担当者の負担を最小限に抑えます。営業案件のリスク分析や類似案件のアドバイスなど、AIの力を活用した機能も豊富です。

Zoho CRM

こんな企業にオススメ

• コスパの高いツールを探している企業
• カスタマイズ性の高いツールを求めている企業

サービスの特徴：「機能の先進性」と「使いやすさ」を追求

Zoho CRMは、使いやすさを追求したクラウド型ツールです。優れたカスタマイズ性により、企業のニーズに合わせてフレキシブルに設定できます。統一されたシンプルなUIで、データ管理とプロセスの効率化を実現します。

JUST.SFA

こんな企業にオススメ

• 営業スタイルに合わせたSFAをカスタマイズしたい企業
• プログラミング知識なしでSFAを構築したい企業

サービスの特徴：ノーコードでSFAを構築できる

JUST.SFAは、ノーコードで自社に最適なSFAを作成できるクラウドサービスです。プログラミング知識がなくても、簡単にツールをカスタマイズできるのが大きな特徴です。ノーコードのSFAにより、営業担当者個人とチーム全体の成長をサポートします。

ネクストSFA

こんな企業にオススメ

• MA、SFA、CRMのすべての機能を使いたい企業
• リードの獲得から自動化したい企業

サービスの特徴：「使いやすさ」「見やすさ」を徹底追求

ネクストSFAは、マーケティングと営業活動に求められる機能をオールインワンで提供するクラウドサービスです。MAからCRMまでのプロセスを一元管理し、ビジネスの成長をサポートします。会計ソフトや請求書ツールなどの他サービスともスムーズに連携し、バックオフィス業務まで効率化できるのも特徴です。

Knowledge Suite

こんな企業にオススメ

• グループウェア、SFA、CRMが一つになったツールを探している企業
• ユーザー数無制限で低コストな運用を目指す企業

サービスの特徴：複数の機能が含まれたオールインワンサービス

Knowledge Suite（ナレッジスイート）は、グループウェア、SFA、CRMなどをオールインワンで提供するクラウドサービスです。各機能が連動することでコミュニケーションのスムーズ化を実現。PC、スマートフォン、タブレットなどマルチデバイスに対応しているため、テレワーク企業にもオススメです。

Sales Hub（Hub Spot）

こんな企業にオススメ

• マーケティングからカスタマーサクセスまでを一元管理したい企業
• 使いやすさと拡張性を兼ね備えたツールを探している企業

サービスの特徴：簡単な操作性や豊富な機能

HubSpotは、マーケティングから顧客対応までをサポートするオールインワンのプラットフォームです。各製品がCRMデータベースと連携し、顧客データを統合・管理します。1,500以上のツール連携や、手厚い導入サポートも魅力です。

Dynamics 365 Sales

こんな企業にオススメ

• 営業チームの生産性向上とパイプライン管理を強化したい企業
• AI搭載のハイクオリティなシステムを求めている企業

サービスの特徴：AI搭載のCRMソリューション

Dynamics 365 Salesは、AIを活用したCRMソリューションです。自然言語やプロンプトでのクエリ実行、営業のステータス管理など、直感的な操作性が特徴。Microsoft 365との連携により、データ活用の効率化も実現します。

cyzen

こんな企業にオススメ

• 外回り営業の見える化を図りたい企業
• 営業スタッフの報告書作成を効率化したい企業

サービスの特徴：スマホで簡単に使えるアプリ

サイゼンは、営業や現場スタッフのためのスマホアプリです。手間のかかる報告書作成を、アプリへの音声入力により直感的に行えます。ほかにも、顧客マップ、スケジュール管理、チャットなどをオールインワンで提供します。

サスケ

こんな企業にオススメ

• リードから受注まで一元管理したい企業
• 紙の名刺やアンケートなどをデジタル化したい企業

サービスの特徴：分かりやすい操作性で、豊富な機能

サスケは、SFA・CRM・MAの機能を一つにまとめた国産クラウドサービスです。見込み顧客へのアプローチや、データの一括インポート、重複削除、紙書類の自動デジタル化など、多彩な機能を備えています。ChatGPTとの連携で、通話内容の自動テキスト化やメール作成ができるなど、さらに利便性を追求できます。

LaXiTera

こんな企業にオススメ

• 属人的な営業情報の共有・連携を改善したい企業
• 日報作成の負担を減らしたい企業

サービスの特徴：営業担当者やその上長が利用する際の「使いやすさ」を重視

LaXiTeraは、日々の営業活動管理をサポートするSFAシステムです。直感的な操作性で、データ共有や日報作成をシンプル化。SIerである日鉄日立システムソリューションズ社が開発・運用を行っているため、セキュリティ面でも安心です。

Sales Force Assistant

こんな企業にオススメ

• 営業活動の見える化と情報共有を促進したい企業
• シンプルで使いやすいSFAツールを探している企業

サービスの特徴：経営改善ノウハウをシステム化したツール

Sales Force Assistantシリーズは、営業現場をアシストするAI搭載のSFAツールです。日報形式の一覧画面でデータを見える化し、情報共有を促進します。AIのアドバイスを受けられるほか、豊富な製品ラインナップでさまざまな営業スタイルに対応可能です。

ホットプロファイル

こんな企業にオススメ

• 営業活動の効率化と売上アップを目指している企業
• 名刺管理、SFA、MAを一元的に運用したい企業

サービスの特徴：営業の知りたい情報が1つにまとまり、瞬時にわかる

ホットプロファイルは、名刺管理から営業支援、マーケティングオートメーションまでをカバーする統合ソリューションです。名刺データの管理により営業の質を高め、案件管理で売上アップまでの道筋を明確化。さらに、顧客の嗜好に合ったアプローチで商談機会を最大化します。

営業支援ツールが必要な理由は？

多くの企業が営業支援ツールを必要とするのはなぜなのか、気になるところです。導入により消費者行動がスムーズに掴め、業務の効率化を図れることを理解しましょう。

消費者行動が変化したため

営業支援ツールが活用されている理由の一つに、消費者行動の変化が挙げられます。インターネットの普及により、顧客は自宅でサービスを比較し購入できるようになりました。店頭に出向くことなくサービスを購入できるため、インターネット上の情報をいかに充実させるかが売上アップのコツとなります。

営業支援ツールにより顧客の行動や好みを分析すれば、パーソナライズされた提案を行うことが可能です。インターネット上での顧客満足度がアップすれば、全体の売上アップが見込めます。

業務の効率化を図るため

営業支援ツールは、業務の効率化を図るために欠かせないツールです。営業活動を行いながらの事務作業は忙しい担当者の負担になるうえ、ミスも発生しやすくなります。

営業支援ツールを使用すると、クオリティの高い分析を自動で行うことが可能です。中には、営業記録をスマホで簡単に作れるツールもあるため、担当者が商談に集中できる環境が整います。

既存顧客との関係を維持するため

営業支援ツールは、既存顧客との関係性の維持にも大きな役割を果たします。新規顧客の開拓にはコストがかかりますが、信頼関係がすでにできている既存顧客は安定的な取引につながりやすいという特徴があります。

営業支援ツールを活用することで、既存顧客の好みや問い合わせ内容などのデータを一元管理できます。顧客のニーズに合ったアプローチにより満足度を高め、長期的な関係性を維持できます。

営業支援ツールの選び方

営業支援ツールにはさまざまな種類があるため、どれを選べばいいかわからないという人も多いでしょう。ここでは、自社にマッチする営業支援ツールの選び方について解説します。

導入目的を明確にする

営業支援ツールを選ぶ前に、自社の営業における課題やこれからの目標を洗い出しましょう。近頃の営業支援ツールはCRMやMAをひとまとめにしたものも多いですが、どの機能に力を入れているかはサービスによって異なります。

顧客管理の効率化、商談成約率アップ、営業活動の見える化など、ツールの導入目的を明確にすることで、自社に合ったツールを選びやすくなります。

優先順位を決める

営業支援ツールにはさまざまな機能があるので、導入目的に基づき優先順位を決めましょう。たとえば、顧客管理を最優先とするのであれば、顧客データの一元管理や履歴管理の機能を重視します。

一方、営業活動の効率化を目指すのであれば、商談管理やタスク管理、報告書作成の自動化などの機能が必要です。優先順位を決めることで、機能の取捨選択がスムーズになります。

比較・検討する

優先順位が決まったら、複数の営業支援ツールを比較・検討しましょう。機能や価格、導入事例、レビューなどの情報から、自社のニーズに合っているツールを考えます。

また、ツールのカスタマイズ性や拡張性、サポート体制などのチェックも必要です。十分に比較・検討すれば、自社に最適な営業支援ツールを導入できるでしょう。

営業支援ツールを選ぶ際の注意点

営業支援ツールの選び方を紹介しましたが、合わせて知っておきたい注意点があります。サービス契約後に後悔しないよう、選ぶ際のポイントを理解しましょう。

使いやすいものを選ぶ

営業支援ツールは日常的に使用するものなので、操作性や利便性がよいサービスを選びましょう。以下は、使いやすいツールの例です。

• 機能のカスタマイズが可能
• データ分析をAIが行ってくれる
• 報告書作成を音声入力で行える
• スマホ、タブレットなどマルチデバイス対応

機能が多くて複雑だと使いこなすのが難しく、現場に定着しない恐れがあります。無料トライアルでお試し利用し、必要な機能が備わっているか、画面構成がわかりやすいかなどをチェックしましょう。

サポート体制を確認する

営業支援ツールは、導入後のサポートが手厚いかどうかも重要なポイントです。いざサービスを契約しても、不具合への対応が遅かったり、FAQへのアクセス性が悪かったりすると担当者たちに浸透しません。以下は、ツール導入にあたりチェックしておきたい項目です。

• レスポンスは早いか
• FAQのようなサポート資料は充実しているか
• ツールのバージョンアップにも対応してくれるか

もしものときにスムーズに対応してくれるサービスであれば、担当者も安心でしょう。

自社の目標達成のために営業支援ツールを導入しよう

営業支援ツールは、人間に代わって事務作業やデータ分析を行ってくれるツールです。高性能なツールを導入すれば、今まで手を煩わせていた工程をカットし業績アップが見込めます。

本記事で紹介したサービスの選び方を参考にしながら、自社に合った営業支援ツールを導入しましょう。

SFAと営業支援ツールを組み合わせて相乗効果を狙う

オンラインでも、オフラインでもAIが商談を録画・議事録を作成してくれる営業・育成支援AIツール「ACES Meet」。

このツールは、商談やミーティング中の様子を録画、AIが文字起こし、議事録の作成まで行えます。また、話しているスピードや内容などをAIが解析し、どんなトピックにどれくらい時間を使ったのか、重要な箇所はどこなのかを分かりやすく表示します。

この議事録を見ることで、振り返りやナレッジの蓄積、タスクの抜け漏れ防止にもなります。また、トッププレイヤーの録画映像は、生きた教材となり、良質なOJTとなるでしょう。

まずは情報収集として、お気軽に資料をダウンロードしてみてください。

執筆者

ACES Meet 編集部

ACES Meetは、AI がオンライン商談の録画・書き起こしを行い、商談の内容や温度感を共有・解析できる営業支援AIツールです。ブログをとおして、主に商談にまつわるナレッジをお届けいたします。