動画生成AIツール13選|オススメツールやできること、使用上の注意点を解説
更新日:2024年04月06日
公開日:2024年01月23日
動画生成AIについて耳にする機会は増えたものの、実際にどのようなものなのか知らない人は、まだ多いでしょう。動画生成AIとは、人間が指示を入力するとイメージに合った動画を自動作成できるシステムです。動画生成AIでできることを知り、プライベートや仕事で動画を活用してみてはいかがでしょうか。
この記事では、動画生成AIができることや注意点、オススメのツール13選について解説します。
目次
動画生成AIとは?
動画生成AIとは、指示を入力するだけで動画作成できるシステムです。生成AIの中でも動画分野のツール開発は難しいとされていましたが、2023年3月にアメリカのRunway社が「Gen-2」という高品質動画生成AIを発表したことで注目が集まっています。なお、動画生成AIを用いると、新たな動画の生成以外にも以下のようなことが可能です。
- 静止画の動画化
- 既存動画の変換
写真を映像化したり、動画内の話している内容を自然に変更することもできます。
動画生成AIで何ができる?
動画生成AIでは、テキストや画像を用いて指示を入力するとイメージに合った動画を作成できます。ほかにも、動画生成AIを使用すると、以下のような編集作業の自動化が可能です。
- 字幕生成
- 音声生成
- アバター生成
- 翻訳
これまでの動画では、字幕や音声を付け足したい場合、テキスト入力や録音を手作業で行う必要がありました。しかし、生成AIを利用すれば上記の編集は自動化できるため、わざわざ手作業する手間がかかりません。
なお、アバター生成とは、自分の写真を使い自身に似ている人物画像を作成する技術です。アバターにしゃべらせたい内容を入力すると、あたかも自身がプレゼンしているかのような動画を作れます。
動画生成AIの活用の幅は広く、プロモーションビデオや教育コンテンツ、映画など幅広い分野で役立てられている技術です。
オススメの動画生成AIツール13選
実際に使用できる動画生成AIのツールには、どのようなものがあるのか気になる人も多いでしょう。ここではオススメの動画生成AIツール13選を紹介するので、機能や強みの参考にしてください。
以下は、これから紹介するオススメの動画生成AIツール13選を並べた表です。料金やサービス内容比較にお役立てください。
サービス名 | 料金 | 公式サイト |
---|---|---|
Canva | 無料 | https://www.canva.com/ja_jp/ |
Runway Gen-2 | 4プラン(Basic・Standard・Pro・Unlimited)無料プランあり | https://research.runwayml.com/gen2 |
Lumen5 | 4プラン(Basic・Starter・Professional・Enterprise)月額19ドル~ | https://lumen5.com/ |
InVideo | 3プラン(Free・Plus・Max)無料プランあり | https://invideo.io/ |
FlexClip | 3プラン(無料・プラス・ビジネスプラン)無料プランあり | https://www.flexclip.com/jp/ |
Pictory | 3プラン(STANDARD・PREMIUM・TEAMS)月額19ドル~ | https://pictory.ai/ |
GliaCloud | 3プラン(Pro・Bubiness・Enterprise)各料金は要見積り | https://www.gliacloud.com/en/ |
Synthesia | 3プラン(Starter・Creator・Enterprise)月額22ドル~ | https://synthesiagame.com/ |
KaiBer | 3プラン(Explorer・Pro・Artist)月額5ドル~ | https://kaiber.ai/ |
Steve AI | 4プラン(Basic・Starter・Pro・Enterprise)月額15ドル~ | https://www.steve.ai/ |
Elai | 4プラン(Free・Basic・Advanced・Custom)無料プランあり | https://elai.io/ |
Video BRAIN | 2プラン(エントリー・スタンダード)各料金は要見積り | https://video-b.com/ |
Deep AI Movie Creator | 料金は要見積り | https://crystal-method.com/deep-ai-movie-creator/ |
Sora
OpenAIが2024年2月15日に発表した、シンプルなテキストプロンプトから最長1分の動画を作成できる新しい生成AI「Sora(ソラ)」。注目が集まっているが、一般公開日はまだ決まっていません。
参考:OpenAI、テキストから動画を生成するAI「Sora」発表
参考:OpenAI「Creating video from text」
Canva
Canvaはこんなツール!
- 料金:無料(Proへの30日間無料アップグレード可能)
- 特徴:アバターを用いた動画生成が可能
- オススメユーザー:まずは動画生成AIの使用感を確かめたい人
Canvaは、テキスト入力により簡単にビデオを作成できる動画生成AIツールです。アバターによる動画生成も可能なため、カメラで自身を撮影することなくビデオの作成ができます。エフェクトやステッカーがあらかじめ用意されているので、ほかの編集ツールを別途用意する必要はありません。動画生成AIを初めて利用する人や、使用感を確かめてから改めてサービスを選びたい人に向いています。
Runway Gen-2
Runway Gen-2はこんなツール!
- 料金:無料プランあり
- 特徴:背景消去やオリジナル画像作成など細かい編集が可能
- オススメユーザー:ユーザー数が多いツールを使いたい人
Runway Gen-2は、すでにある画像のスタイル変換に優れた動画生成AIツールです。背景や人物消去など、通常の動画編集ツールにも搭載されている機能を使えます。ツール内でスタイル変換した画像は、そのまま動画編集に活用することも可能です。ユーザー数の多いツールであり、YouTubeによる解説動画が豊富な点も魅力といえます。
Lumen5
Lumen5はこんなツール!
- 料金:月額19ドル~
- 特徴:サイトURLからのコンテンツ生成が可能
- オススメユーザー:ブログの内容をそのまま動画にしたい人
Lumen5は、サイトURLからのコンテンツ生成が可能な動画生成AIツールです。動画にしたいサイトリンクを用意するだけで、AIが文章や添付画像の内容を読み取り映像化します。わざわざサイトに書いている内容を要約したり、添付画像をダウンロードしたりする必要はありません。また、Zoom録画の重要なポイントを切り抜き、視聴しやすい映像への再編集も可能です。作業が簡単なため、ブログコンテンツを大量に動画化したい人に向いています。
InVideo
InVideoはこんなツール!
- 料金:無料プランあり
- 特徴:著作権フリー動画の使用が可能
- オススメユーザー:シンプルな使い心地を好む人
InVideoは、テンプレート使用によりビデオ作成が可能な動画生成AIツールです。著作権フリー動画が用意されているうえ、ブラウザで簡単にビデオを作れるため、忙しい人でもすぐに生成物を活用できます。ドラッグ・アンド・ドロップで簡単に操作できるため、シンプルな使用感を好む人にもオススメです。
FlexClip
FlexClipはこんなツール!
- 料金:無料プランあり
- 特徴:日本語対応あり
- オススメユーザー:イベントでビデオ作成が必要な人
FlexClipは、動画作成に必要な基本ツールを無料で使える動画生成AIツールです。日本語対応している珍しいツールであるうえ、クリックやドラッグなどの操作で動画を簡単に作成できます。スライドショーメーカーが搭載されているので、送別会や結婚式などイベントで動画作成が必要になった人にもオススメです。
Pictory
Pictoryはこんなツール!
- 料金:月額19ドル〜(無料トライアルあり)
- 特徴:ビデオの要約機能あり
- オススメユーザー:商品やサービスの説明動画を作りたい人
Pictoryは、テキスト使用によりビデオ作成が可能な動画生成AIツールです。AIによる尺の長いビデオの自動要約機能が搭載されており、重要なポイントだけを押さえたショートムービーを作れます。短いクリップで視聴者を惹きつけられるため、商品やサービスの説明動画を作りたい人にオススメです。
GliaCloud
GliaCloudはこんなツール!
- 料金:要見積もり(14日間の無料トライアルあり)
- 特徴:ニュース記事や統計データから動画を生成できる
- オススメユーザー:学術研究者や教育者
GliaCloudは、ニュース記事や統計データから動画を生成できる生成AIツールです。動画にしたい内容が記載されたURLを入力すると、AIがテキストを読み取りビデオに落とし込みます。動画に使うイメージ画像は無料でダウンロードできるため、よりテキスト内容を理解しやすいビデオの作成が可能です。統計のような複雑なデータ使用が可能なため、研究者や教育者によるプレゼンテーションの場での活躍が期待できます。
Synthesia
Synthesiaはこんなツール!
- 料金:月額22ドル~
- 特徴:アバターを使った動画を作成したい
- オススメユーザー:撮影の手間を省いて解説動画を作りたい人
Synthesiaは、アバターを用いた動画を生成できるAIツールです。140種類以上の中からアバターを選べるうえ、AIによりさまざまな言語に対応した音声を当てはめられます。また、Synthesiaでは自分自身の画像を用いてアバターを作り、動画に使用することも可能です。動画に人物を登場させたいもののモデルをすぐに用意できない人や、撮影の手間を省きたい人に向いています。
KaiBer
KaiBerはこんなツール!
- 料金:月額5ドル~(7日間の無料トライアルあり)
- 特徴:ガイドやボタンのクリックだけでハイクオリティな動画作成が可能
- オススメユーザー:シンプルな操作性を求めている人
KaiBerは、画像やテキストをもとにビデオを作成できる動画生成AIツールです。動画イメージの指示はテキスト入力で行えますが、すぐに思いつかない場合でもガイドをもとにクオリティの高いビデオを作成できます。ツールの作りがシンプルなので、動画作成が初めての人や短時間で作品を仕上げたい人にオススメです。
Steve AI
Steve AIはこんなツール!
- 料金:月額15ドル~
- 特徴:ブログやテキスト、音声などから動画を作れる
- オススメユーザー:作りたい動画の方針が決まっている人
Steve AIは、テキストや音声をアニメーションやライブビデオに変換できる動画生成AIツールです。動画へ変換可能なデータはブログやテキスト、音声など多岐にわたり、誰でも簡単にビデオを作成できます。また、ナレーションや音楽を自動で挿入してくれるため、文章やBGMに悩む必要はありません。作りたい動画の方針が決まっていて、スムーズにビデオを生成したい人に向いています。
Elai
Elaiはこんなツール!
- 料金:無料プランあり
- 特徴:アバター生成に優れており、多言語や自分の音声クローンに対応
- オススメユーザー:高品質なアバター生成を求めている人
Elaiは、オリジナルアバター生成に優れた動画生成AIツールです。80種類もの豊富なアバターから好みのものを選び、音声を当てはめて動画を生成できます。カスタムアバターや音声クローンを使えば、見た目や声が自分にそっくりなアバターを作ることも可能です。企業のカスタマーサポートや、教育現場での学習パートナーとして活用したい人にも向いています。
Video BRAIN
Video BRAINはこんなツール!
- 料金:要見積もり
- 特徴:商用利用可能な素材が1,000万点以上
- オススメユーザー:著作権を気にせず今すぐ動画を作りたい人
Video BRAINは、商品紹介や求人用などシーンに合わせた動画をテンプレートで作成できる動画生成AIツールです。商用利用可能な動画や画像素材が1,000万点以上用意されており、すべて無料で使用できます。アイデアが浮かばないときはAIチャットボットがサポートしてくれるため、一人での使用も難しくありません。著作権を気にせず、商用動画を急いで作りたい人に向いています。
Deep AI Movie Creator
Deep AI Movie Creatorはこんなツール!
- 料金:要見積もり
- 特徴:アバター作成が簡単・mp4データでのダウンロードが可能
- オススメユーザー:アバターによる原稿読み上げ動画を作りたい人
Deep AI Movie Creatorは、アバターによる原稿読み上げ動画を作れる動画生成AIツールです。原稿の入力のみで動画を作れるうえ、中国語や英語などの外国語にも変換できます。また、動画はmp4データとしてダウンロードできるため、そのままサイトやYouTubeへの投稿が可能です。アバターを使用した動画を、定期的に作成したい人に向いています。
動画生成AIを使う際の注意点
動画生成AIは便利なツールですが、知っておきたい注意点があることも事実です。あとで大きな問題に発展しないよう、著作権や情報の真偽には細心の注意を払いましょう。
著作権を侵害しないか確認する
動画生成AIが作り出したコンテンツが、他人の著作物と似ているとトラブルにつながるため権利問題に注意が必要です。
生成AIに学習させるデータが他人のコンテンツである場合、似ているものが生成される可能性があります。類似性や依拠性が高い場合は著作権侵害となりうるので、他人のコンテンツの無断使用は避けましょう。
なお、他人の著作物を使用していなくても、生成されたものが権利侵害に当たらないよう留意する必要があります。
情報が正しいか確認する
現段階の生成AIは間違った情報のコンテンツを生み出す可能性があるため、世間にリリースする際は注意が必要です。
生成AIの精度は年々上がっているものの、発展途上の技術であり情報の正しさには課題が残ります。誤情報を選別できないまま学習すると、誤った内容のコンテンツを生み出す可能性があるのです。
世の中に間違った情報を伝えると混乱につながるため、現段階でのコンテンツのファクトチェックは人間が行うべきでしょう。
動画生成AIツールを使用し手軽にビデオを作ろう
動画生成AIツールを使うと、簡単な指示だけで誰でも手軽にビデオを作れます。お試し利用できるツールも豊富なため、まずは無料でチャレンジすることも可能です。今まで動画作成に興味はあったけど作る自信がなかったという人は、ぜひ手にとってみましょう。
商談やミーティングの効率化にはAIツールがオススメ
オンラインでも、オフラインでもAIが議事録を自動作成してくれる営業支援AIツール「ACES Meet」。
商談中の様子を録画して、自動でBANTCの判定や文字起こし、議事録の作成まで行えます。また、話しているスピードや内容などをAIが解析し、どんなトピックにどれくらい時間を使ったのか、重要な箇所はどこなのかを分かりやすく表示します。
この議事録や商談データを自動で作成することで、営業の負荷が下がって商談の件数を増やせるだけでなく、振り返りやナレッジの蓄積にもなります。その結果、自社独自の「勝ちパターン」を作ることができるでしょう。まずは情報収集として、お気軽に資料をダウンロードしてみてください。