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新人研修をオンラインで実施するメリット・デメリット|成功のポイントも解説

更新日:2024年06月25日

公開日:2024年06月12日

リモートワークの普及により、新人研修をオンラインで行う企業が増えています。オンラインでの研修を導入したいが、どのように実施すればよいか具体的な方法が知りたいという方もいるのではないでしょうか。

この記事では、新人研修をオンラインで行うメリット・デメリット、成功させるためのポイントや注意点について解説しています。注意する点やポイントを押さえて、効果的にオンライン研修を実施しましょう。

オンライン研修とは?

オンライン研修とは、PCなどのデバイスを使ってインターネット上で行われる研修のことです。昨今では、さまざまなオンライン研修専用のツールやサービスが配信されており、リアルタイムで研修を行う機能を提供しています。

基本的なビジネススキルやITスキル、営業研修、接遇研修など幅広いテーマの中から選ぶことが可能です。研修内容にはライブビデオ講義やグループディスカッション、ウェビナーなどが含まれます。

オンライン研修なら、参加者は自宅やオフィスを問わずどこからでも研修に参加できるため、地理的な制約がなくなります。地方などの遠隔地や海外にいる社員でも同じ研修が受けられますし、人数的な制限もありません。

多くのツールは、プレゼン資料の共有や画面の共有ができ、視覚的な情報を提供できます。これまで新人研修の多くは対面研修により行われていましたが、オンライン研修で実施する企業が増えてきました。そのためのさまざまなツールの開発も活発になっています。

参考:新人研修のカリキュラム8例|目的や作り方、5つの注意点を紹介

オンラインによる新人研修を実施するメリット

新人の育成にオンライン研修を導入すると、コストの削減や研修内容の振り返りができるなどのメリットがあります。主なメリットは以下の5つです。

柔軟性の高い研修が可能

オンライン研修の一番のメリットは、場所や時間の制約を受けずに受講できることです。参加する新人は会場まで足を運ばなくても済むため、地方や国外に居ても同じ研修が受けられます。

録画による研修であれば時間も選びませんので、各々のスケジュールに応じた受講が可能です。参加者は、交通の混み合った時間に出勤する必要がないため、ストレスや慣れない通勤の疲れを感じずに受講できます。

参加者が急増した場合や複数の場所で同時に研修を行わなくてはならない場合も、オンライン研修であればスムーズに対応できます。対面研修であれば、会場設営や資料の準備など運営側の負担になることも、オンラインであれば問題ありません。このような柔軟性の高さがオンライン研修の良い点です。

コストの削減と高い費用対効果

オンライン研修は、一般的な新人研修で行われる集合研修などと比べ、コストが抑えられるのもメリットです。オフィスまで出向かなくても受講できるため、移動のための交通費や宿泊費などの経費がかかりません。

大人数の場合には会場を借りる使用料が必要ですが、オンライン研修であれば不要です。また、複数の新人社員が同時に同じ研修を受けることができるため、トレーニングのコストも削減可能です。

資料作成や会場設営などの準備や手間もかからないため、人件費も削減でき、高い費用対効果が見込めます。研修終了後のアンケートもオンラインであれば楽に集計できます。

自己ペースによる学習

オンライン研修は、新人社員が自分のペースで学習できることもメリットの一つです。同じ研修を受けたとしても、習得するスピードは人それぞれです。集合研修などではプログラムに従い進んでいくため、理解不足のまま終了してしまう場合があります。

その点、オンライン研修なら個々の学習スタイルや速度に合わせて学習を進めることが可能です。苦手な分野で理解が難しい場合は、くり返し視聴し、復習しながらじっくり時間をかけて学習することもできます。

これにより新人社員はストレスを感じることが少なくなり、学習効果の最大化が望めます。

気軽に質問が可能

多くのオンライン研修では、チャット機能やフォーラム、質問用のボックスなどを使うことができます。この機能を利用して、参加している新人から講師や他の受講者に対して発言や質問することが可能です。

対面の新人研修では、質問するのに抵抗があったり、質疑時間には具体的な質問が思いつかなかったりすることもあるでしょう。オンライン環境でチャットなどを活用すると、顔を合わせることもないので緊張しませんし、話をさえぎらないかの配慮も不要です。

一般的な研修に参加している場合よりも気軽に質問できるため、わからないことをそのままにせず積極的に解決していけます。

研修の振り返りが可能

オンライン研修では、研修の様子やプレゼン資料を録画・保存しておくことができます。これにより新人社員は研修を振り返り、復習することが可能です。中にはチャットで行った質疑応答を同時に保存できるツールもあり、資料や講義を見ながら質問の答えをおさらいすることもできます。

研修の内容の中に、複雑なトピックや技術的に高度なものがあった場合、一度の受講では理解しきれないこともあるでしょう。そのような場合でも、録画されたセッションを繰り返し視聴することで、理解を深めることができます。

また、研修を提供した担当者も研修内容や参加者の様子を後で確認することができます。フィードバックに活かしたり、今後の教育内容の参考にするなどの活用ができるのもオンライン研修のメリットです。

オンラインによる新人研修を実施するデメリット

オンラインでの新人研修の実施には、メリットだけでなくデメリットもあります。デメリットについてあらかじめ知っておくと、運用の際に対策を取ることができます。

ネットワーク環境が重要となる

オンライン研修では、受講者が安定したインターネット環境下にあることが必要です。ネットワーク環境が悪い場合は、映像の乱れや雑音が生じることがありますし、途中で接続が切れることも考えられます。

研修動画やオーディオのストリーミング、チャット機能が正常に動作しない可能性もあり、研修の質に影響します。リモート地域やインフラ整備の遅れた地方では特に配慮が必要です。

また、新入社員の場合は、適切な機器や接続の確保に不安があります。オンライン研修に十分な機能を持つPCやモバイルWi-Fiを貸与するなど、事前に準備を整えるようにしましょう。

受講者のモチベーションの維持が難しい

オンライン研修は、自宅などで一人で参加するため、他者との交流もなく、仕事をすることによって受ける刺激が少なくなりがちです。研修が難しいと感じ、自分一人ついていけていないのではと不安を抱えてしまうことも考えられます。

会社の一員としてサポートを受けているという意識が持ちにくく、モチベーションの維持が難しくなることもあるでしょう。受講者が自己学習や自己管理能力が低い場合は特に問題となりがちです。

プライベートとの切り替えがスムーズにできなかったり、集中力の持続が困難になることも考えられます。チャットで積極的にやりとりするなど、意欲を持って取り組んでもらえるような働きかけが重要になります。

直接的なコミュニケーションの機会が少なくなる

オンライン研修では、対面研修と比較して直接的なコミュニケーションは限られます。対面研修であれば、研修の前後に会話をしたり、一緒に昼食を取ったりするような自然な関わりが持てます。しかし、オンラインではそのような機会はありません。

顔を合わせてのディスカッションやグループワーク、講師との対話が難しく、コミュニケーションが減少します。新人同士の仲間意識も生まれにくくなり、組織の人間としての一体感も得にくくなるでしょう。

チャットや社内SNSなどの活用や、オンライン懇親会などを設けて、コミュニケーションの機会を増やすようにすることが大切です。

実習や実技を行えない

オンライン研修は、営業や技術職など、実習や実技が必要なスキルの習得が難しい場合があります。物理的な作業や操作、実地での実務体験を伴う研修は、オンライン環境では効果をあげにくい分野です。

そのため、そのようなスキルの習得には他の研修方法と組み合わせることが必要です。技術系の研修や実地での訓練には、集合型の研修やOJTが向いています。新人研修を企画する場合は、オンラインで知識をインプットし、実習は集合研修、フォローはOJTなど研修方法の工夫をしましょう。

オンラインでの新人研修を成功させるためのポイント

オンラインでの新人研修を成功させるためにはポイントを押さえることが肝心です。以下のポイントを押さえた研修プログラムを実施すると、より成功に近づくでしょう。

適切なツールを導入する

オンラインで新人研修を成功させたいなら、適切なツールの選定・導入が不可欠です。利用できるツールには、ビデオ会議やチャット、フォーラム、コンテンツ共有プラットフォームなどがあげられます。

導入の際には、コミュニケーション促進や、学習支援に効果のあるツールを選びましょう。その際には、ツールの扱いになれない新人でも使いやすいものを選ぶことが大切です。研修が始まる前には、ツールの使い方をトレーニングし、不足なく使えるかチェックします。

事前にインターネット環境が良好であるか、ツールが使用できるか確認しておくことは、研修を実施するための最低条件です。

参考:オンライン研修ツールのオススメ18選を比較|ツールを選ぶポイントも紹介

新人の傾向に適したカリキュラムを柔軟に取り入れる

オンライン研修を受ける新人の学習スタイルや学びの傾向は人それぞれ異なります。そのため、柔軟なカリキュラムを採用し、さまざまな教材の提供や異なる学習スタイルに対応することが必要です

オーディオコンテンツやビジュアルな学習資料、テキストなどから選び、組み合わせるようにしましょう。リアルタイムで行う研修であっても、参加できなかった人があとで視聴できるように配信する配慮も必要です。

また、個人の学習ペースや進捗に合わせて個別のサポートを提供することも重要です。そのためには進捗やスキル習得度をしっかり把握する必要があります。

アイスブレイクを適宜取り入れる

オンライン研修では、アイスブレイクを適宜取り入れるようにしましょう。アイスブレイクとは、初対面の人同士が集う場で、緊張をほぐすために使われる手法です。具体的には、身近な話題の会話や自己紹介、簡単なゲームなどが用いられます。

アイスブレイクを取り入れるとコミュニケーションが活発化し、快適な学習環境が提供できるようになります。受講者同士や講師との関係性を築くために有効な手法です。また、オンライン研修では集中力が途切れやすくなりますが、適切にアイスブレイクを入れることでモチベーションが維持できます。

グループワークを実施する

グループワークは、チームワークや協調性の向上に効果的な学習方法です。対面研修だけでなく、オンライン環境でも実施することができます。ビデオ会議やグループチャットを活用して、受講者同士が協力して課題を解決するような機会を作りましょう。

新人同士でチームを作り、一緒にプロジェクトの企画・進行するなども良い案です。参加者は自分1人だけではなく、みんなで研修に参加している意識が持て、意欲的に取り組めるでしょう。グループワークを行うことで、コラボレーションやコミュニケーションスキルの向上が見込めます。

オンラインでの新人研修を実施する際の注意点

オンラインで新人研修を成功させるためのポイントを紹介しましたが、ここでは注意点について解説します。

セキュリティ対策に注意する

オンライン環境での新人研修では、セキュリティ対策が非常に重要です。特に、研修内容に機密情報や個人情報が含まれる場合、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。

新人の場合は基本的なビジネスマナーや個人情報管理に対する知識が不足しています。インターネットセキュリティについても事前にレクチャーし、意識を高めておくことが必要です。

使用するPCやスマホなどのデバイスや、ネットワークにおけるセキュリティを厳重に行います。安全なオンラインプラットフォームを選択し、データの暗号化、アクセス制限、パスワードの管理などを徹底しましょう。

フォローやフィードバックを怠らない

オンラインで実施する新人研修では、個別のフォローやフィードバックを行うことが重要です。受講者の進捗や理解度を定期的にチェックして、必要に応じてサポートやフィードバックを提供しましょう。

「わからない点をそのままにしている」「自分の改善点に気づかない」状況のまま進んでしまうと、研修の効果もあがりません。受講者が質問しやすいように定期的な相談や評価の場を設けましょう。

担当者は受講者の意見や質問に積極的に対応し、密なコミュニケーションを保つことが大切です。会社がしっかりサポートし、評価してくれていると感じると、新人は会社の期待感や自身の成長を実感できます。それにより帰属意識が高まり、定着率の向上につながるでしょう。

余裕を持って準備を行う

オンラインでの新人研修は、対面研修と比較して準備により多くの時間を要します。オンライン環境で使用するデバイスやツールの準備、参加者のリストやスケジュール調整などが必要です。

技術的なトラブルが起きた際に、参加者が対応できるようなトラブルシューティングの整備なども重要になります。予期せぬトラブルにも対応できるように、余裕を持って準備しておきましょう。

最低でも3~4ヶ月前から打ち合わせを行うなど、早めに取り組み始めることで、オンライン研修がスムーズに開始できます。

オンラインで新人研修を行うなら、十分な準備と計画が必要

オンラインでの新人研修は、事前の準備が大切です。研修に必要なネットワーク環境を整えるほか、ツールの選択、セキュリティ対策なども必要です。オンライン研修のデメリットや成功させるためのポイント、注意点を考慮して、実効性のあるプログラム作成を行いましょう。

新人研修は会社の期待する人材を育てる第一歩です。柔軟なカリキュラムとしっかりした支援によって、実力ある社員の育成を実現しましょう。

新人研修の成功にはAIツールがオススメ

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この議事録を見ることで、振り返りやナレッジの蓄積、タスクの抜け漏れ防止にもなります。また、トッププレイヤーの録画映像は、生きた教材となり、良質なOJTとなるでしょう。

まずは情報収集として、お気軽に資料をダウンロードしてみてください。

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執筆者

ACES Meet 編集部

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