議事録自動作成ツール9選|比較表やオススメの選び方も解説
更新日:2024年03月11日
公開日:2023年11月16日
議事録自動作成ツールと聞いたことがあるものの、ツールの機能や料金について知らない人は多いことでしょう。議事録自動作成ツールは商談や会議をサポートしてくれます。ツールの概要を理解して、自社への導入の検討材料にしてみてはいかがでしょうか。
この記事では、オススメの議事録自動作成ツールや上手な選び方について解説します。
目次
議事録自動作成ツールとは?
議事録自動作成ツールとは、AIにより会議での音声をテキスト化し資料をスムーズに作成できるツールです。今までの議事録作成は、録音データを聞き返しながら文字に起こすため、膨大な作業時間を要しました。議事録自動作成ツールを使うと、会議での音声を自動でテキスト化してくれるため文字起こしの手間が省けます。音声読み取りの精度はAIの進歩により年々向上しているため、膨大な量を手直しする必要もありません。
また、議事録自動作成ツールは、音声読み取り以外にもさまざまな便利機能が搭載されています。今まで議事録作成に費やしていた時間を別な作業に当てられるため、作業効率アップが期待できるツールです。
参考:議事録とは?意味や目的、記載項目から作成する際のコツも解説
議事録自動作成ツールでできること
議事録自動作成ツールの、具体的な機能について知らない人は多いことでしょう。まずは、音声の自動テキスト化をはじめとした、便利な機能について理解しましょう。
音声の自動テキスト化
会議中の音声を自動テキスト化する機能は、ほぼすべての議事録自動作成ツールに搭載されています。ミーティングの議事録を作成するうえで、最も時間がかかる部分が録音データの文字起こしです。議事録自動作成ツールでは、会議中の発言をリアルタイムで文字に起こせるため、手作業よりも素早く資料を作れます。
また、話者ごとに発言を区別する機能があるので、あとから発言のチェックを行う手間もかかりません。
タスク作成機能
タスク作成機能とは、会議中の「○月○日の○時に本社へ」「一般公開は○月○日○時から」などの発言を自動的にピックアップする機能です。
会議でスケジュールの聞き間違いが起こると、あとから全体へ混乱を招きます。タスク作成機能ではスケジュールに関する発言をタスク化できるため、聞き取りミスの防止が可能です。会議で生じた新たなタスク整理の時間を短縮でき、ほかの重要な業務に当てられます。
テンプレート機能
議事録自動作成ツールには、議事録の雛型であるテンプレートがもともと入っている場合があります。
議事録作成を効率化するなら、会議内容をテンプレートに移す手間までスムーズにしたいものです。テンプレート機能がついていると、自社のフォーマットに合ったオリジナルテンプレートの作成や保存が可能です。新たなテンプレート作成や別なソフトへの文章貼り付け作業の手間が省け、さらなる効率化が期待できます。
多言語へのリアルタイム自動翻訳機能
議事録自動作成ツールの中には、多言語へのリアルタイム自動翻訳機能が搭載されているものもあります。
海外顧客や外国支社とのミーティングにおいて、言語の壁が負担となっているケースは少なくありません。リアルタイム自動翻訳を使うと、会議中の話題をその場で日本語変換できます。正確な内容を理解でき話し合いの精度が向上するうえ、日本語をそのまま議事録にまとめることも可能です。
議事録自動作成ツールを活用するメリット
議事録自動作成ツールの活用により、もたらされるメリットについて知りたいところです。会議の開催から議事録共有まで、工数を大幅に減らせる点を理解しましょう。
議事録作成・編集の効率化
議事録自動作成ツールを使用すると、さまざまな便利機能により資料作成の効率化を図れます。議事録自動作成ツールにおける、音声の自動テキスト化以外の便利な機能は以下のとおりです。
- 誰が・いつ・何を言ったかの判別
- 発話者ごとに時系列でまとめる
- 議事録のクラウド上での共有
議事録自動作成ツールの機能が音声の自動テキスト化のみの場合、あとから発言者を割り振る必要があります。近頃の議事録自動作成ツールは話者の判別機能があるため、テキストを再確認する必要がありません。また、話者ごとの発言の時系列表示やクラウドでの共有により、作成者側の負担軽減が期待できます。
管理工数の軽減
議事録自動作成ツールに搭載された機能により、管理工数の軽減につながります。これまでの議事録の取り扱いは、パソコンのフォルダ分けや印刷物の整理など、管理の手間がかかりました。
議事録自動作成ツールでは、議事録をツール内のクラウド上へ保存しメンバー全員での共有が可能です。議事録が添付されたメールボックスを探したり、印刷して保管したりする手間が削減されます。
議事録のリアルタイムでの共有が可能
議事録自動作成ツールでは議事録をリアルタイムで共有できるため、メールやチャットで送信する手間が省けます。今までは議事録をメールやチャットで流すために、文言作成や送信先の選択などにも頭を使っていた人は多いでしょう。
議事録自動作成ツールを使うと、ツール内のクラウド上でスムーズに議事録のシェアができます。いち早く議事録を共有でき、情報が新鮮なうちに目を通してもらえるようになるでしょう。
認識の齟齬の防止
議事録自動作成ツールでの議事録作成は、ミーティング内容の齟齬防止にも役立ちます。会議では聞き手によって認識の違いが生じるケースは珍しくなく、気づいた時点で内容のすり合わせが必要です。議事録自動作成ツールを使用すると、録音内容から一次情報を簡単に取得し再チェックができます。ツールによっては齟齬が生じた箇所から聞き取りが可能なため、膨大なデータの中から該当部分を探す手間が省けるでしょう。
商談や会議の生産性向上
議事録自動作成ツールでは、会議内容をあらかじめメンバーに伝えられるため生産性向上につながります。会議では、すでに解決した内容や急ぐ必要のない話題など、生産性を低下させる議題が盛り込まれているケースは少なくありません。議事録自動作成ツールでは、会議の概要をあらかじめメンバーに共有し事前決裁を得られます。話し合わなくていい内容はスキップできるため、重要な議論に時間を割けるようになるでしょう。
議事録自動作成ツールの選び方のポイント
議事録自動作成ツールの利便性がわかったところで、選び方についても気になる人は多いでしょう。ツールに搭載されている機能が自社の課題を解決できるか、慎重に検討しましょう。
文字起こしの精度
議事録自動作成ツール選びには、自動文字起こしの精度をあらかじめチェックしましょう。文字起こし精度は年々高まっているものの、完璧な反映は難しく正確性は7〜9割ほどといわれています。文字起こしの精度が低いと手直しの手間がかかるので、公式の情報やトライアルで正確性のチェックを行うことをオススメします。
なお、文字起こしの精度を高める機能として「用語登録機能」や、発話中の「えぇー」「あぁ」などの不要な言葉を取り除く「フィラー除去機能」が搭載されたツールもオススメです。
ツールの使いやすさ
作業効率アップを目指すなら、議事録自動作成ツール自体の使いやすさにも気を配りましょう。近頃のツールには便利な機能がさまざま搭載されていますが、必要のない機能が多いと操作方法が複雑になりがちです。
会社の誰が操作しても使いこなせるよう、必要な機能だけが備わったツール選びを心がけます。自社が必要とする機能が備わったツールを選ぶと、導入コストの削減にもつながるでしょう。
機能やテンプレートの豊富さ
議事録自動作成ツール選びの際は、機能やテンプレートの豊富さもチェックしてみましょう。付属のテンプレートが少ないと会議によって資料のデザインが異なるうえ、自作する手間が発生します。
テンプレートの種類が多いツールを選ぶと、議事録の統一感が出るだけでなく、雛型を一から自作する必要がありません。なお、ツールによってはテンプレートに参加者の名前や開催時間を自動で入れてくれる、連携機能が搭載されたものもあります。
ランニングコスト
議事録自動作成ツールの多くは有料なので、ランニングコストの検討も必要です。多くの場合、議事録自動作成ツールは以下の3点により料金が変わります。
- ツールを利用できる人数
- 文字起こしができる時間や回数
- 特定の機能制限
機能が増えれば増えるほど利便性は増しますが、同時にランニングコストも高くなりがちです。使わない機能が多いにもかかわらず高価なものを選ぶと、無駄な経費がかかります。ツールの導入前に自社の議事録作成における課題の洗い出しを行い、解決できるようなプランを選ぶとよいでしょう。
オススメの議事録自動作成ツール9選
実際の議事録自動作成ツールには、どのようなものがあるか気になる人は多そうです。ここでは当サイトオススメの議事録自動作成ツールを9個紹介するので、機能や料金の比較に役立ててください。
以下の表に、これから紹介する議事録自動作成ツールの特徴をまとめました。
ツール名 | ポイント | 料金 |
---|---|---|
ACES Meet | オンライン・オフラインで使用可能!営業の成果を最大化! | 要相談 |
AI GIJIROKU | 30カ国語のリアルタイム翻訳が可能 | 29,800円/月〜 |
AmiVoice®ScribeAssist | 優れた音声認識機能で作業効率アップ | 要相談 |
AutoMemo | 専用のボイスレコーダーが対面会議でも活躍 | ¥13,860(ボイスレコーダー本体価格。別途文字起こしサービス料金あり) |
スマート書記 | 文字起こし精度90%を誇る議事録自動作成ツール | 10,000円/月〜 |
VOITER | 高性能なボイスレコーダーがさまざまな用途で活躍 | 59,900円(ボイスレコーダー価格) |
ZMEETING | 文字起こしから議事録作成までのすべての機能が揃ったツール | 要相談 |
YOMEL | 2週間のフリートライアルでさまざまな機能のお試しが可能 | 28,000/月〜 |
TIMO Meeting | 無料トライアルを利用してから決められる | 要相談 |
ACES Meet|AIが議事録を自動作成、商談に集中でき成果を最大化!
こんな企業にオススメ!
- 文字起こしの精度にこだわりたい
- オンライン・オフラインのどちらでも使いたい
- 営業のスキルアップにつなげたい
- セキュリティ面にもこだわりたい
- さまざまなツールと連携したい
ACES Meetは、株式会社ACESが提供する高度なAI技術を搭載した議事録自動作成ツールです。東大・松尾研発ベンチャーのハイクオリティなAI技術により、会議の文字起こしから議事録作成までをスムーズに行えます。
日本語音声認識において従来のアルゴリズムを超える精度を実現。その結果、AIまとめ機能や解析、高度な絞り込み機能により、商談内容をすぐに振り返ることができます。
議事録作成だけでなく相手の表情や話した内容の分析が可能なので、相手の様子を分析することはもちろん、商談のパフォーマンス向上にもつながります。また、ログイン時の二要素認証や資料を外部へシェアする際のパスワード管理機能がついているため、セキュリティ面も安心して利用できます。
資料請求&問い合わせは30秒で完結するので、気になる場合はHPにアクセスしてみましょう。
参考:ACES Meet
AI GIJIROKU
こんな企業にオススメ!
- 海外顧客や外国支社とのやりとりがある
- 音声認識精度にこだわりたい
AI GIJIROKUは、株式会社オルツが提供する議事録自動作成ツールです。ZoomやSkype、Microsoft Teams、Google Meetなど、さまざまなオンライン会議ツールの議事録作成ができます。また、リアルタイム翻訳は30ヶ国語に対応しているため、世界各国のメンバーと日本語を通して会話が可能です。音声認識精度は99.8%であり、出席できないメンバーに対してもミーティングの内容でも正しく伝えられます。
利用料金は年間・月々のどちらでも選べるため、使用感を試してみたい企業にもオススメです。
参考:AI GIJIROKU
AmiVoice®ScribeAssist
こんな企業にオススメ!
- 専門用語や方言などの認識にこだわりたい
- 幅広い層とのコミュニケーションを想定している
AmiVoice®ScribeAssistは、株式会社アドバンスト・メディアが提供する議事録自動作成ツールです。音声認識に優れており、過去の議事録や会議データを用いて単語を認識します。業界特有の専門用語が使われるミーティングや、方言の認識が必要なケースでの活躍が可能です。ポップアップ字幕機能を使えば、聴覚に障がいがあるクライアントとのコミュニケーションもスムーズに行えます。
会議準備から議事録作成までをワンストップで行えるため、効率アップやスピード重視の企業にもオススメです。
AutoMemo
こんな企業にオススメ!
- ウェブ会議だけでなく対面でのミーティングでも使用したい
- 録音データをWi-Fiだけでパソコンへ送りたい
AutoMemoは、株式会社アドバンスト・メディアが提供する議事録自動作成ツールです。手のひらサイズのボイスレコーダーシリーズで、ウェブ会議のみならず対面ミーティングでも使用できます。録音したデータはWi-Fiでパソコンに飛ばせるため、インターネット環境がなくても問題ありません。
AutoMemoの利用には、買い切りのボイスレコーダーと文字起こしサービス料が必要です。文字起こしサービスは月額プランなら初月無料で利用可能なので、まずは使用感を試したい人にも向いています。
参考:AutoMemo
スマート書記
こんな企業にオススメ!
- 文字起こし精度にこだわりたい
- 議事録自動作成ツールのさまざまな機能を使いたい
スマート書記は、エピックベース株式会社が提供する議事録自動作成ツールです。会議音声の録音から議事録作成、メール共有まで、ミーティングにおけるすべてのタスクを完了できます。AIによる文字起こしの精度は90%以上を誇るため、手直しの労力を最小限にとどめることが可能です。さらに用語登録やフィラー除去機能がついているため、設定によっては文字起こし精度をさらに高められます。
料金は月々10,000円から利用人数によって変わるため、気になる人は一度見積もりを出してもらいましょう。
参考:スマート書記
VOITER
こんな企業にオススメ!
- ウェブ会議だけでなく対面でのミーティングでも使用したい
- 性能のいいボイスレコーダーを探している
VOITERは、iFLYTEK JAPAN AI SOLUTIONS 株式会社が提供するボイスレコーダーです。リアルタイム文字起こしが可能で、聞き取った内容は専用アプリへアップロードすると議事録作成ができます。シーンに合わせた録音モード切り替え機能により、大規模な講演会のような騒がしい場所でも目的の音声を逃しません。なお、ウェブ会議のようなマイク越しの音声にも対応できる、多機能なボイスレコーダーです。
集音機能に優れているので、重要な会議やインタビューなどの一言も聞き漏らしたくないシーンに向いています。
参考:VOITER
ZMEETING
こんな企業にオススメ!
- 文字起こし精度にこだわりたい
- 議事録自動作成ツールのさまざまな機能を使いたい
ZMEETINGは、Hmcomm株式会社が提供する議事録自動作成ツールです。自動文字起こしや多言語翻訳、フィラー除去など、議事録作成におけるすべての機能が揃っています。音声認識率は90%以上を誇るため、手直しの労力を最小限にとどめることが可能です。また、ウェブ会議における待機室機能や認証要求などのセキュリティ機能が備わっており、企業の機密情報保護につながります。
会議内容聞き取りにおけるミスを減らしつつ、議事録作成をスムーズに行いたい企業にオススメです。
参考:ZMEETING
YOMEL
こんな企業にオススメ!
- 議事録自動作成ツールのさまざまな機能を使いたい
- まずは無料で試したい
YOMELは、アーニーMLG株式会社が提供する議事録自動作成ツールです。自動音声識別や単語登録、要点リストアップや会議ログの共有など、議事録作成におけるすべての機能が揃っています。中でも議事録ブックマークという機能を使うと、重要な会話だけを抜き出してテキスト化や保存が可能です。会議後のTODOリスト作成や、次回のミーティングの論点整理に役立つでしょう。
YOMELではフリートライアル期間が2週間あり、充実した機能のお試し利用が可能です。使用感を確かめてから、本登録に進みたい企業に向いています。
参考:YOMEL
TIMO Meeting
こんな企業にオススメ!
- 議事録自動作成ツールのさまざまな機能を使いたい
- 無料トライアルを使いたい
TIMO Meetingは、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が提供する議事録自動作成ツールです。会議中の音声内容の文字起こしだけでなく、決定事項の作成やTODOリスト登録まで行ってくれます。会議後にもタスクが立て込んでいて、要点整理する時間がない忙しい担当者の手助けとなるはずです。
会議前の起案募集から議事録作成まで、一貫してツールにお任せしたい担当者にも向いています。無料トライアルを利用できるので、気になる人は気軽に問い合わせしてみましょう。
参考:TIMO Meeting
議事録自動作成ツールを活用して効率化を進めよう
議事録自動作成ツールは会議準備から最後のまとめ作業まで、一貫して行ってくれる便利なツールです。使える機能は発売されているツールによって異なるため、自社に最適な商品を選ぶには、どの機能が必要かを検討する必要があります。
本来の生産的な業務に集中できるように、議事録自動作成ツールの利用を検討しましょう。
議事録作成の効率化ならACES Meet
営業支援AIツール「ACES Meet」なら、商談中の様子を録画して、自動でBANTCの判定や文字起こし、議事録の作成まで行えます。また、話しているスピードや内容などをAIが解析し、どんなトピックにどれくらい時間を使ったのか、重要な箇所はどこなのかを分かりやすく表示します。
この議事録や商談データを自動で作成することで、営業の負荷が下がって商談の件数を増やせるだけでなく、振り返りやナレッジの蓄積にもなります。その結果、自社独自の「勝ちパターン」を作ることができるでしょう。まずはお気軽にお問い合わせください。