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目標管理手法OKRとは?KPIやMBOとの相違点、導入メリットや運用ポイントも解説 

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更新日:2024年04月17日

公開日:2024年03月21日

OKRは、近年注目されている企業の目的設定・管理方法の一つです。社員のモチベーションが上がり、企業の業績アップにつながるのでぜひ導入しましょう。この記事では、OKRの内容や導入するメリットについて解説します。実際に導入している企業についても紹介するので、参考にしてください。

OKRとは

OKRは、「Objectives and Key Results(目標と主要な結果)」の略称です。結果を出すために達成目標(Objectives)と主要な結果(Key Results)を設定し、管理する一連の取り組みを指します。OKRを導入すると、企業と社員1人ひとりの目標に関する方向性を統一できます。重要な目標を短期間で達成するのに適した目的管理手法です。

KPIとの違い

企業の目的管理手法には、KPIもあります。OKRとKPRの主な相違点は以下の通りです。

目的管理手法目的の設定・共有方法評価方法・頻度
OKR・目標設定のフレームワークを作る・目標達成水準が高い・企業全体で目標を共有する・達成率は60%~70%と低めに設定される・目標達成評価の頻度は1~3カ月に1度
KPI・目標に向けた達成度を追跡・計測する・チームの中で目標を共有する・中間指標の意味が強く、達成率は100%でなければならない・目標達成評価の頻度はプロジェクトによって異なる

KPIは現在の業績を可視化するものであるのに対し、OKRは業務プロセスの目的地を明確にするものであるのが特徴です。

MBOとの違い

MBOは「Management by Objectives」の略語です。OKRと違い、企業と社員の目標をすり合わせるのを目的としています。また、OKRはコミュニケーション活性化の目的が大きいのに対して、MBOは評価制度の意味合いが強いのが特徴です。

MBOは、目標の共有範囲は上司と部下など非常に限定的・個人目標は社員自身に決めさせる・評価の頻度は年に1回・目標達成期待値は100%である点もOKRと異なります。また、MBOは人事や報酬を評価したり決定したりするのにも使えるので、企業も社員も一緒に成長させたい場合にも役立つでしょう。

OKRの基本

OKRは、O(Objectives)とKR(Key Results)のパートに分かれます。1つのObjectivesに対して3個~5個のKey Resultsを設定するのが基本です。パートごとの詳細はこの下で解説するので、参考にしてください。

Objectives

OKRで設定する目標(Objectives)は挑戦的・野心的・シンプルに設定するのが特徴です。数値目標ではなく、「世の中をもっと便利にしたい」など、標語のように自分たちがなりたい姿や状態を抽象的に表現したものにします。

Objectivesを決める際は誰でも理解できる言葉を使いましょう。最終目標を意識する、企業全体のビジョン・戦略・長期目標と一致しているなどのポイントも大切です。分かりやすく覚えやすいObjectivesを設定すると、社員やチームのモチベーションアップにもつながります。

Key Results

Key Resultsは、Objectivesをどのぐらい達成したかを示す成果指標です。OKRを運用する上で重要な役割を担うので、きちんと設定しましょう。

Key Resultの設定する際は「SMARTの法則」を使うのがオススメです。SMARTの法則は、具体的・計測可能で数値化できる・達成可能・関連性がある・期限がある、と5つの意味を含んでいます。期限を意識して設定するなら、「〇月末日までに顧客を10人増やす。」のようなものがよいでしょう。また、Key Resultは、1つのObjectivesに対して最低3つは作るようにしてください。

OKRを導入するメリット

OKRの導入は企業にさまざまなメリットをもたらします。よく言われている3点について解説するので、参考にしてください。

企業目標の明確化と共有

OKRを導入すると、自社の目的が明確になり、企業内で共有しやすくなります。目標を設定して企業の全人員で目的達成を目指し、企業の目標と社員が担当している仕事のつながりが明確になるので、社員に一体感が生まれるのもメリットです。

また、OKRを導入すると社員1人ひとりの目標設定も可能になります。しかし、社員の目標と企業の目標にずれが生じる可能性もあるので、OKRを適切に運用するには、定期的に社員と面談をするなどの対策をするようにしてください。

優先タスクの把握

企業には多くの社員がいて、さまざまな業務を担当しています。OKRで目標設定をすると指標が明確になるので、仕事の優先順位を付けやすくなるのもメリットです。今、やるべき仕事と後回しにしてよい仕事が明確になると、社員は自然とやるべき仕事を優先し、進められるようになります。

また、社員1人ひとりが優先度の高い仕事に集中できるようになると、結果として企業全体の生産性向上につながるでしょう。

社員のモチベーションやエンゲージメントの向上

OKRで設定する目標は、挑戦的で野心的です。高い目標を達成するには、企業・チーム・社員の団結が欠かせません。企業内の団結が固まると、社内のコミュニケーションが活発になります。

自分の仕事が企業の目標にとって意味のあるものであると実感できると、社員個人のモチベーションやエンゲージメントが向上するでしょう。企業へのエンゲージメントを高めるには、目標を達成したとき、感謝などの気持ちを交わしやすい環境を普段から整えておくとよいでしょう。

OKRの導入手順と運用方法

OKRを導入し、うまく運用するにはいくつかのポイントがあります。ここでは4つの段階に分けて解説するので、参考にしてください。

①企業、部門・チーム、個人の順に目標を設定

OKRでは、企業全体で達成する目標を設定します。目標設定と周知は、企業全体・部署やチーム・1人ひとりの社員の順にしましょう。企業全体で達成できる目標を立てるコツは、以下の2点です。

  • 自社の業務内容にあったOKRの運用に関するルールを設定する
  • 企業内から多くのアイデアを集め、具体的な目標決定は経営幹部が行う

アイデアの提案は多い方がよいのですが、提案されたアイデアをそのまま目標にすると、目標の数が多くなってしまいます。OKRに必要な目標は1つです。適切な目標設定するには、経営上位陣が最終決定を行うようにしてください。

②進捗確認

目標を設定したら、仕事を進めながら定期的に進捗状況を確認しましょう。定期的にミーティングを行うと、設定した目標や設定した目標は適切かがよく分かります。チームや社員が目標を意識して仕事に取り組みやすくなるのもメリットです。

進捗状況の管理は、1週間か1ヶ月に1度行うようにしましょう。目的の達成度をチェックをしたら、記録を取るのも大切です。もし、進捗状況に課題や問題がある場合は、速やかに解決するようにしてください。

③成果の測定と評価のフィードバック

OKRで設定した目的を達成したら、達成具合と成果を検証しましょう。次回、新たなOKRを実行する際に良い資料となります。OKRのスコア(達成度)は全KRの平均値から算出し、結果、60%~70%程度になっていれば、順調に目標を達成できた証拠です。

OKRの評価結果は目標と同じように、全社員に通達します。また、OKR終了後の評価・振り返りは経営陣だけでなく、社員個人レベルでも実施するようにしてください。自分が担当した仕事の結果を自分で評価させると、社員の責任感が強くなるでしょう。

④次の四半期の企業OKRを設定

OKRの評価とフィードバックが終わったら、新たなOKRを設定して次のサイクルに入りましょう。新たな目標は、前回の達成度や問題点をよく検証し、調整してから設定します。新しい目標ができたらまた全社員に通知し、次のサイクルに入ってください。

OKRを効果的に運用する際のポイント

OKRを効率的に運用するには、4つのポイントがあります。ポイントごとに大切な点を開設するので、参考にしてください。

OKRの評価を人事評価に直結させない

OKRの評価を人事評価に結び付けないようにしましょう。OKRは人事評価ではなく、企業の目的と達成度を評価する方法として開発されたものです。

また、OKRでは目的の達成率が60%~70%であれば成功と判断されます。もし、達成率60%~70%をそのまま社員の評価に適用してしまうと、社員によってはモチベーションが下がったり自分自身の評価が下がるのを恐れるようになったりして、発展的な目標を立てにくくなってしまうかもしれません。

目標や評価を公開する

OKRで設定した目標や達成度の評価は、社員の誰もがすぐ見られる状態にしておいてください。目標や評価を常に見られる状態にしておくと、社員の意思統一・モチベーションや生産性の向上につながる可能性が高くなるでしょう。

目標や評価を公開するには、さまざまな方法があります。企業の規模が大きい場合は、OKRを効率的に管理できるツールやシステムの活用もオススメです。OKRの目標設定は社員1人ひとりのレベルまで行います。システムを使うと、目標の数が多くなってもPCで簡単に管理できるのでオススメです。

MBOを併用する

会社の目標設定・目標の達成度の評価と人事評価を同時にしたい場合は、OKRとMBOを併用しましょう。OKRは目的達成のため、企業の全社員が自社の目標を共有・可視化する管理方法ですが、MBOは報酬額など人事評価のため社員個人の目標を設定し、目標の共有範囲も社員と上司の間のみです。

また、MBOでは達成率が100%であってこそ目標を達成できたと評価されます。同時に、客観的で公平な社員の評価が可能になるので、社員のモチベーションアップにもつながるでしょう。MBOとOKRを併用すると、それぞれのデメリットを補い合えます。企業も社員も一緒にさらなる業績アップが可能になるかもしれません。

高頻度で面談や進捗確認を行う

OKRを運用するうえで、進捗状況の確認は欠かせません。最低でも週に1回は上司と社員が1on1で面談をするようにしてください。面談では、目標を達成する方法・どのような取り組みをしたか、などを確認します。OKRに関する面談を上司と部下のコミュニケーションを深める機会にするなら、今期OKRで立てた目標のよい点・問題点をお互いに出し合いながら話を進めるようにしましょう。

また、OKRで行う1on1の面談は、部下が自分の考えを上司に伝えるのを重視するのが大切です。

OKRの導入事例

OKRを導入している企業は、海外にも日本国内にもあります。しかし、OKRの運用方法は企業によって異なるのが事実です。この記事では、企業5社を例に解説するので、参考にしてください。

Google

Google社は、2000年代初頭からOKRを導入している企業です。Google社のOKR運用ポイントは、以下の3点が挙げられます。

  • 毎週末に全社員で褒め合う機会を設ける
  • 自分には少し高いと感じる目標を設定する
  • 目標達成度を可視化する

ミーティングは、四半期ごとに会社全体で行う大規模なものもあります。また、Google社では、OKRの目標達成率が60%~70%であれば十分に成果を出せたと評価しているのも特徴です。目標の難易度はいつでも誰でもチェックできる環境なので、適切な目標を作りやすくなっています。優秀な社員のモチベーションを上げ、スキルや知識を最大限に引き出せるように運用しているのが特徴です。

株式会社メルカリ

株式会社メルカリは、まだ会社の規模が小さかった頃からOKRを導入し、経営陣と社員の目標を統一して成長を遂げた会社です。現在は、独自の人事管理システムとOKRを連携させて運用しています。株式会社メルカリは以下のポイントを大切にしながらOKRを運用しているのが特徴です。

  • 企業としての使命と価値を大切にする
  • OKRの設定を利用し、さまざまな視点から人材評価ができるシステムを作っている
  • 3ヶ月ごとにOKRの評価と見直しを行う
  • 毎週末にチームのミーティングを行い、社員の一体感を高める

株式会社メルカリでは、四半期毎にOKRの進捗をベースにした評価をしてから次のOKRを設定し、次のサイクルに入ります。

花王株式会社

花王株式会社は2021年1月からOKRを導入しています。以前はKPI(重要業績評価指標)を導入していましたが、KPIは業務に関する目標設定・達成率の評価にしか使えません。OKRの導入は、経営陣が企業・チーム・社員の挑戦を評価しようとの方針を立てたのがきっかけでした。

花王株式会社にはさまざまな部門があり、多様な目標を認め、コミュニケーションで連携を図るのが社風です。伝統的な社風にOKRを導入すると、社員1人ひとりが「世の中をより良くするために、花王グループをより良い企業にするために、仕事を通して達成したいこと」を目標に掲げ、上司などと対話を重ねて目標設定をします。目標設定は社内サイトで公開し、共有しやすくしているのも特徴です。

Sansan

Sansan株式会社は、法人向け名刺管理サービスを提供する企業です。以前はMBOを導入していましたが、MBOでの目標管理に限界を感じてOKRを導入しました。

Sansan株式会社のOKRは、クラウドサービスを利用して効率的に運用しているのが特徴です。クラウドサービスの利用で、事業が拡大してもコミュニケーションの負担を増やさず、無駄や矛盾のあるプランを簡単に発見し、短期間で有効なプランに変更できるようになりました。

また、Sansan株式会社は、設定した目標が社員にとって挑戦しがいのあるものと感じられるよう、Objectiveの表現をユニークなものにしているのも特徴です。

Chatwork株式会社

ビジネスチャットツールで有名なChatwork株式会社は、2017年からOKRを導入しています。従業員が増えるにつれ、人事評価や会社の戦略方針を全社員に浸透させるのが難しくなったのがきっかけでした。

Chatwork株式会社では、四半期に1度のサイクルでOKRを運用しています。また、OKR運用においては、目標達成・チャレンジする・コミュニケーションするの3点に注力しているのも特徴です。OKRの評価は人事評価に影響しません。もし、OKRの目標達成率が低くても、上司が具体的に説明をして高い評価を付けられます。OKRを高い目標に挑戦しやすい環境づくりに生かしているのもChatwork株式会社のOKR運用方法です。

OKRは企業も社員も成長させる目標管理手法

OKRは企業の目的を全社員で共有し、効率的に目的達成を達成する手法です。人事評価には使わない手法ですが、社員1人ひとりの帰属意識・モチベーションが高まり、担当する仕事の意味が分かりやすくなるので、結果として社員の成長にもつながります。

近年はOKRを効率的に運用できるクラウドサービスやツールも出回っているので、積極的に導入しましょう。OKRの目標管理・公開・共有が容易になるので、より効率的に目標を達成できるようになるかもしれません。

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執筆者

ACES Meet 編集部

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