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プロコン(Pros & Cons)の 意味とは?活用法や意思決定のコツを解説

更新日:2024年03月11日

公開日:2023年10月20日

プロコン(Pros & Cons)とは、組織の意思決定をスムーズにするための思考フレームワークの1つです。事象や議題に対する賛成・反対、またはメリット・デメリットを全体で絞り出し、より適切な意思決定へとつなげていく手法です。

ここでは、プロコン(Pros & Cons)の意味や活用シーン、プロコン(Pros & Cons)で意思決定する際のコツ・ポイントについて解説します。

プロコン(Pros & Cons)とは?

プロコン(Pros & Cons)とは、簡単に言えば「賛成ポジション・反対ポジション」や「メリット・デメリット」に分かれてロジカルに議論をすること。

通常、プロコン表と呼ばれるシンプルなフォーマットを用意し、議論に参加したスタッフの意見をたくさん記入・入力していきながらプロコンを行います。

ビジネスでプロコン(Pros & Cons)が活用されるシーン

あらゆるビジネスシーンで有効に活用できるプロコンですが、主に活用されているシーンは戦略コンサルティングの現場、ファシリテーションが必要な会議などです。

戦略コンサルティング

戦略コンサルティングの現場において、特にトレードオフの局面でプロコンは大いに活用されています。例えば次のようなシーンです。

高品質にしたい/コストを抑えたい

商品・サービスの質を高めるためには、相応のコストが掛かります。そのため、一般的に「高品質にしたい/コストを抑えたい」という要望は両立させられません。

両立させられない中でビジネスを進行させるためには、様々な議論を重ねてベターな決断へ向かう必要があります。このようなシーンで登場する手法がプロコンです。

戦略会議の参加者が、コストを掛けてでも高品質を実現することのメリット・デメリットを自由に発表。また、コスト重視で品質を落とすことのメリット・デメリットも自由に出し合います。自分は高品質派かコスト派か、という立場は意識しません。両方の立場に立ち、思い浮かんだことを自由に発表し合います。

参加者から出された多くの意見を前に、それぞれの意見の優先順位も議論しながら最終的な決断へと向かいます。

ファシリテーションが必要な会議

ファシリテーションが必要な会議において、会議参加者が議題に対しロールプレイをする要領でプロコンが行われることもあります。例えば次のような議題です。

営業部署のオフィスをフリーアドレス化したい

総務部から提示された「営業部署のオフィスをフリーアドレス化したい」という要望に対し、フリーアドレス化された場合のメリット・デメリットをロールプレイの要領で議論します。

メリットとしては、「オフィスに私物がなくなり空間がすっきりする」「エントロピーが下がって作業が効率化する」「相互支援の考え方が生まれてくる」などの意見が出るでしょう。

一方、デメリットとしては、「作業に集中にくい」「アイデンティティロスを感じる」「結局みんな固定の場所に落ち着きそう」などの意見が出るでしょう。

自分が感じている本当の見解とは別に、様々な視点からメリットとデメリットを出し合い、参加者全体で意見を比較しながらベターな結論へと導きます。

プロコン(Pros & Cons)で意思決定する際のコツ

プロコンで適切な意思決定を導くための5つのコツをご紹介します。

プロコン表を用意する

左右に「賛成意見/反対意見」や「メリット/デメリット」と分けられたシンプルなフォーマットを用意します。意見の並べ替えや消去をリアルタイムで共有する都合上、ホワイトボードや紙ベースではなく、タイピングしてモニターに映し出す仕組みがおすすめです。

可能な限り大人数でプロコンを実施する

できるだけ多くの意見を出し合うことがプロコンの手法なので、プロコン会議には可能な限り多くの人数に参加してもらいましょう。

質より量を重視して意見・アイディアを出し合う

「こんなことは誰でも考えているかな…」「こんなことを言ったら恥ずかしいかも…」などという意識を捨て、どんな意見でも良いのでたくさん出し合うことが重要。意見の質より、意見の量が重要です。

出された意見を数値化する

参加者からの意見が尽きたところで、改めて全員で各意見に目を通し、それぞれの意見の重要度を数値で評価(5段階など)します。評価が確定したら、重要度の高い順に意見を並べ替えましょう。

出された全ての意見を取り上げる必要はない

重要度の高い意見については全体で議論する必要もありますが、重要度の低い意見は議論する必要がありません。適宜判断し、限られた時間を有効活用しましょう。

普段からプロコンの視点を持つことがオススメ

プロコンは、自分一人では思い浮かばない多様な見解を引き出して客観的に比較検討することで、より良いと考えられる決断を導く手法。 普段からプロコンの視点を持って仕事すれば、徐々に自分の思考法が拡大してビジネスの幅も奥行きも豊かになっていくでしょう。

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執筆者

ACES Meet 編集部

ACES Meetは、AI がオンライン商談の録画・書き起こしを行い、商談の内容や温度感を共有・解析できる営業支援AIツールです。ブログをとおして、主に商談にまつわるナレッジをお届けいたします。

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