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リスキリングとは?リカレント教育との違いや導入方法、注意点を紹介

ACES Meet blog-リスキリング

更新日:2024年04月17日

公開日:2024年03月28日

近頃、従業員が新しい環境に適応するための取り組みである「リスキリング」が注目されています。リスキリングは、従業員のモチベーション向上や生産性アップが期待できる施策です。導入方法や注意点を理解すると、自社に適したリスキリングを実施できるでしょう。

この記事では、リスキリングの意味や導入方法、行う際の注意点について解説します。

リスキリングの意味は?

リスキリング(Re-skilling)とは、主に企業の従業員が新たな状況に適応するために必要なスキル取得を目指す取り組みです。現職でのキャリアアップのみならず、転職して新たな職場で活躍するための取り組みとしても使用されます。リスキリングで獲得できる能力はさまざまですが、近頃では世の中のDX推進の流れにともない、デジタルスキルを学ばせるケースが多いのが事実です。

リスキリングとリカレント教育の違い

リスキリングとリカレント教育は混同されがちですが、それぞれには以下のような意味があります。

取り組み概要
リスキリング働きながらのスキル獲得であり、企業が主導
リカレント教育休職・離職がともなう学び直しであり、個人が主導

リカレント教育は、新しいスキルを学ぶために職場を離れることが前提です。資格取得のための大学進学や留学、職業訓練などがリカレント教育に該当します。一方、リスキリングは、働きながらスキルを獲得する取り組みであり、職を離れる必要はありません。また、リスキリングは企業が主体となって行う点も、個人主導のリカレント教育とは異なります。

参考:経済産業省「リスキングとは」

リスキリングと生涯学習の違い

リスキリングと生涯学習も混同されがちな言葉ですが、以下のように異なる意味を持ちます。

取り組み概要
リスキリング仕事をする上でのスキル習得
生涯学習生涯にわたって行われる学び

生涯学習は、職業的な領域のみならず趣味や興味に基づいてさまざまな知識を得る活動です。人生を充実させるために、スポーツやボランティア、学校教育など多様な学習を続けることを目的とします。一方、リスキリングは、仕事をするうえで必要なスキルを学ぶ取り組みです。生涯学習は学びのジャンルが幅広いことに対し、リスキリングの内容はビジネスパーソンとしてのスキル獲得に限定される点で異なります。

リスキリングが注目されている4つの理由

リスキリングが、なぜ今注目され始めているのか気になる人も多いでしょう。技術革新が進む中、日本だけでなく世界的に必要とされている考え方であることを知りましょう。

DX化が進んでいるため

リスキリングが注目されている一因として、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が挙げられます。DXは、デジタル化により生活や仕事の仕方をよりよいものにするという考え方です。世界的に推し進められている考え方であり、日本企業も早急に適応しないと膨大な経済損失を招くといわれています。従業員がDXへの理解を深め、デジタル技術に対応していくためにも、リスキリングが注目されているのです。

経済産業省が推進しているため

リスキリングが注目されているもう一つの理由に、経済産業省の推進活動が挙げられます。リスキリングは仕事に関する新しいスキルを身につけられることから、現職での能力向上のみならず転職の際にも有効です。経済産業省は新しいスキルでチャンスを掴めるよう、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業をスタートしています。国主体でリスキリングが行われるほど、新しい状況に適応するための能力獲得が重要視されているのです。

参考:経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」

デジタル人材が不足しているため

さらに、デジタル人材不足も挙げられます。既述のとおり、世界ではDXを推し進める流れがあり、日本としても早急な対応を迫られています。しかし、企業がDXに対応するには、今までの業務方法とは違った手法を取り入れなければなりません。既存の従業員をDXに対応するデジタル人材として育てるために、リスキリングは重要な役割を担っています。

世界的にリスキリングが浸透してきているため

リスキリングは、世界のさまざまな機関でも重要視されています。ダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)も、その一つです。ダボス会議では、毎年AIやビッグデータの発達による「第四次産業革命」への議論が行われています。進化する市場の中で競争力を高め、満足のいくキャリアを築くには、個人のスキル開発が必要です。そのため、働きながらスキルを獲得できるリスキリングは、時代に対応するための取り組みとして有効とされています。

参考:World Economic Forum「Towards a Reskilling Revolution」

リスキリングのメリット

企業がリスキリングに取り組むことによって、どのようなメリットがあるか気になるところです。個人単位でのスキルアップが、企業全体によい影響をおよぼす理由を理解しましょう。

業務を効率化できる

企業が従業員に対してリスキリングを行うと、業務の効率化が期待できます。企業でリスキリングを図る際に欠かせないのが、今まで手作業で行っていた業務のデジタル化です。デジタルツールを導入し人間がうまく活用することで、業務が自動化し、本来集中すべき仕事に力を入れられます。

ただし、デジタルツールを導入するだけでは業務効率化にはつながらないため、使いこなすための教育としてリスキリングが必要です。

従業員のキャリアを育成できる

企業がリスキリングを実施すると、従業員のキャリア育成にもつながります。従業員は部署ごとに役割が異なるため、欠員が出たときのフォローがしにくいという企業は少なくないでしょう。

リスキリングにより従業員が幅広く業務スキルを身につけると、部署の垣根が低くなり誰がどの仕事にも対応できるようになります。リスキリングでキャリア育成を行うことで、社内の人員調整がしやすくなるという効果が期待できるでしょう。

採用コストを削減できる

企業でのリスキリング実施により、新しい従業員を採用するためのコストの削減も目指せます。企業のDX実現にあたり、専門人材の採用を考えている担当者もいるでしょう。

しかし、市場におけるDX人材の需要は高まっており、企業に呼び込むには採用コストがかさむ可能性があります。既存の従業員をDXに対応できるように育て上げれば、新しく人材を雇用する必要がありません。従業員のスキルアップにより、採用活動におけるコストを抑えられます。

新しいアイデアを創出できる

企業でリスキリングを継続して行えば、新たなアイデアの創出機会が増え、会社がさらに成長する可能性があります。職場をよりよくするためのアイデアは、業務や分野における知識がなければ生まれにくいものです。業界や業務における知識があれば、今まで言語化できなかった要望やアイデアを発信できるようになります。日々の忙しい業務の合間にスキル獲得のタイミングを組み込むことで、新しいアイデアが生まれ業務効率が上がる可能性があるでしょう。

リスキリングのデメリット

リスキリングは企業にメリットの多いプロジェクトですが、取り組みがデメリットに転じることも少なくありません。リスキリング導入前後で起こり得ることについて、あらかじめ理解しましょう。

手間とコストがかかる

企業単位でリスキリングをスタートするには、ある程度の手間とコストがかかることを知っておきましょう。従業員全体にリスキリングを実施するには、既存の研修制度を改良し新たに運用していく必要があります。今までの教育プログラムを一新することになるため、プランの作成にはある程度の時間が必要です。また、教育ツールや外部委託の導入には一定の金銭コストもかかるため、時間とお金に余裕を持った計画が求められるでしょう。 

従業員が転職してしまう場合がある

リスキリングにより従業員のレベルが上がると、別な企業に転職する可能性があります。リスキリングによってスキルを身につけ活躍する従業員は、転職市場では価値の高い存在です。

現職でのモチベーションがこれ以上上がらないと判断されると、別企業への流出が起こる可能性があります。スキルを高めた人にとっても魅力的な職場であり続けるために、企業には継続したキャリア成長の機会の創出が必要です。

リスキリングの導入方法

企業にリスキリングを導入するには、以下のような流れを踏みます。

  1. 導入目的を明確にする
  2. 現状を洗い出す
  3. プログラムを決める
  4. 学習環境を整える
  5. 実践で活かしてもらう

それぞれのステップで、必要な考え方を理解しましょう。

導入目的を明確にする

リスキリングを導入する目的を明確にし、従業員に説明できるようにしておきましょう。リスキリングを行う目的が企業内でぶれると、最終的な方向性が定まりません。また、従業員にリスキリングの必要性がうまく伝わらないと、せっかくの教育の効果が出にくい可能性があります。担当者間で「リスキリングとはなにか」「なぜ必要とされているのか」「自社ではなぜ必要なのか」を明確にし、従業員に的確に説明できるような準備が必要です。

現状を洗い出す

リスキリング導入において、従業員のレベル感や職場での困りごとなど、現状の洗い出しを行います。従業員が持っているスキルのレベルや職場で達成したい事柄によって、プログラムの内容が変わるためです。従業員がどのようなスキルを持っており、今後どのような能力が必要なのかを明確にしましょう。なお、このタイミングで従業員が自身の現状のレベルと今後必要なスキルを自覚すると、より効果的です。

プログラムを決める

従業員の現状のスキルをもとに、リスキリングのプログラムを決めます。スキルの習得方法は、研修、オンライン講座などさまざまです。従業員にとって最適で、働きながら無理なく学習できる方法を検討しましょう。

なお、リスキリングプログラムの構築には、民間企業が運営するサービスの活用がおすすめです。リスキリングの教材を一から揃え、企業のみで行うには手間とコストがかかります。近頃ではリスキリングのプログラムを行う企業が増えているため、外部サービスを積極的に活用しましょう。

学習環境を整える

リスキリング導入にあたり、従業員が快適に学習を進められる環境の整備を行います。リスキリングは企業主体で行うものであるため、従業員が働きながらでも無理なく実践できる環境が必要です。業務時間内で定期的に学習できるよう、柔軟なシフト調整システムや勉強時間をフレキシブルに調整できるルール作りが求められます。なお、オンライン学習システムを導入すれば、移動時間などを削らずに学習を進められるため、効率がよくおすすめです。

実践で活かしてもらう

リスキリングで学んだ内容を、職場で実践できるような環境を整えましょう。リスキリングで習得する内容は先進的な領域が多く、業務に定着するまで時間がかかると考えられます。誰しも慣れるまでは時間がかかるため、スキルが定着するまで見守る姿勢も重要です。学んだ内容を忘れないうちに業務へ活かし、体で覚えられるようなタイミングを取り入れるようにしましょう。

リスキリングを導入する際の注意点

リスキリングを行うにあたり、あらかじめ知っておきたい注意点があります。リスキリング導入の注意や補助金制度の存在を知り、スムーズな実施につなげましょう。

リスキングについて知ってもらう

リスキリングを導入するにあたり、まずは概要について企業全体に知ってもらえるように働きかけましょう。リスキリング導入を考える担当者の中には、最近までどういうものか知らなかった人も多いでしょう。リスキリングは比較的新しい概念であり、日本での知名度はまだ高くありません。リスキリングがどういうものかを示したり、海外の成功事例を紹介したりすることで、企業内での解像度を上げる取り組みが必要です。

モチベーション向上を促す

リスキリングによる効果を高めるには、従業員のモチベーションをアップさせる工夫が必要です。企業がリスキリングによる成果を実感するまでに、従業員はある程度学習を積み重ねる必要があります。仮に、従業員が途中で学習意欲を失うと、リスキリングの効果は十分に発揮されません。段階に応じた評価制度やインセンティブなどを導入し、従業員がモチベーションを保てるような工夫が求められます。

補助金を活用する

リスキリング実施にあたって補助金を活用できる場合があるため、導入前にチェックしましょう。以下は、リスキリング実施にあたり活用できる制度の一例です。

管轄補助金
厚生労働省人材開発支援助成金
東京しごと財団DXリスキング助成金

補助金を使用すると、企業が自己負担すべき金銭コストが軽減される可能性があります。制度の給付要件をチェックし、自社があてはまる場合は積極的に活用しましょう。

参考:厚生労働省「人材開発支援助成金」

参考:東京しごと財団「DXリスキング助成金」

リスキングを導入する企業の事例

リスキリング導入にあたり、実施している企業の事例を知りたいところです。ここでは、日本の3つの企業での例を紹介するので、自社での導入の参考にしてください。

富士通株式会社

富士通株式会社では、自発的な学びや未経験ポジションへのサポートを積極的に行っています。学びのプラットフォームとしてFujitsu Learning EXperienceを作り、約8,800の講座を時間や場所に関係なく受講できるシステムを構築しました。また、企業内の空きポジションをサイトで公開し、従業員が自由に応募できる制度を設けています。学びのシステムやポジション制度を通じて、社員がスキルを身につけ、新たな役割に挑戦する機会を創出しました。

参考:富士通グループ「価値創造に向けた 人材・組織の変革」

株式会社日立アカデミー

株式会社日立アカデミーでは、社会イノベーション事業のグローバルリーダーとなる取り組みを進めています。社会イノベーション事業とは、インフラの価値をデジタルの力で変えていく取り組みのことです。また、イノベーションを推進していくには、従業員へ成長機会を与えることが重要という考えがあります。DX研修として100以上のコースの用意や、リテラシーレベルの教育を行うなど、従業員のスキルアップと企業の発展を促すシステムが設けられています。

参考:HRカンファレンス「​​DX時代の新・人材育成戦略「リスキリング」とは」

サッポロホールディングス株式会社

サッポロホールディングス株式会社では、2022年より全社員DX人財化を目指すプログラムを行っています。「全社員ステップ」「サポーターステップ」「リーダーステップ」の3つのレベルに分け、DX育成の人材を目指すプログラムです。研修内容は協業する他社のプログラムを導入することで、内容のバージョンアップにもつなげています。同業他社のDX最新事例の研究や、データ分析やアプリ構築などの実務スキルの習得など、学びを現場で実践できる教育が特徴です。

参考:サッポロホールディングス株式会社「 「全社員DX人財化」を目指し 本年もDX・IT人財育成プログラムをスタート」

リスキリングで従業員と企業の成長につなげよう

リスキリングは、従業員個人や企業全体に対しプラスの影響をおよぼします。ただし、企業の発展に関わる大きなプロジェクトとなるため、成功には担当者間による綿密な準備が必要です。

リスキリングについて理解し、従業員と企業が成長できる機会を作りましょう。

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執筆者

ACES Meet 編集部

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