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セルフマネジメントとは?自己管理能力の高め方やメリットを解説

ACES Meet blog-セルフマネジメント

更新日:2024年05月30日

公開日:2024年04月17日

仕事で安定したパフォーマンスを発揮するためには、セルフマネジメントが欠かせません。しかし、セルフマネジメントが苦手という人や、うまくできているのかわからないという人もいるでしょう。

この記事では、セルフマネジメントの概要から構成要素、得意な人のタイプ、メリット、能力の高め方について解説します。セルフマネジメントによって上手に自分の時間や行動を管理し、仕事での成果向上につなげていきましょう。

目次

セルフマネジメントとは?

ビジネス環境の変化や働き方の多様化により、指示されたことを実行し、長期間勤め続けるという働き方が見直されています。どのような状況であっても高いパフォーマンスを発揮することが期待され、実現するためにセルフマネジメントが重要視されています。まずはじめにセルフマネジメントの基本的な意味を知っておきましょう。

セルフマネジメント(self-management)

セルフマネジメント(self-management)は「自己管理」と訳され、自分自身を律し管理するという意味があります。目標達成や自己実現のために、自分の時間や感情、行動、さらにはタスクやモチベーションなどを管理することを指しています

セルフマネジメントの本質は、自分をより良い状態に置くことで最大限の能力を発揮しパフォーマンスを上げることです。心身の不調や一時的なネガティブ感情があると仕事に集中できず、持っている能力も十分発揮できなくなってしまうからです。

セルフマネジメントを行うと、ストレスに対処する方法やネガティブな感情をコントロールできるようになります。その結果、自身の健康状態や精神状態を安定させることができ、仕事に集中して取り組むことができます。

参考:マネジメントとは?意味や種類・ビジネスシーンでの役割や必要とされるスキルを紹介

セルフマネジメントを言い換えると

セルフマネジメントは「自律」とも訳されます。「自律」は他からの指示や制約を受けることなく、自分で立てたルールに則って行動するという意味があります。よく似た言葉である「自立」はひとり立ちを表しており、一方「自律」は経済的・社会的な活動に対して使われる言葉です。

「自律」は仕事において自らの立てた目標に向かって自身を適切に抑制し、管理することを指します。自己コントロール力に焦点を当てた言葉と言えるでしょう。自分をコントロールし目標に向かって行動した結果、仕事の意義や価値が見いだせるようになるのが理想です。

セルフマネジメントが必要となった背景は?

セルフマネジメントは働き方や人事評価制度が変化してきたことにより重要性が増してきました。セルフマネジメントが必要となった背景には以下のようなものが挙げられます。

在宅勤務で「上司や同僚に見られている」感覚が薄れている

働き方の多様化や新型コロナウイルスの流行により、リモートワークが普及しました。在宅での仕事は上司や同僚の目が届きにくく、指示やフォローを受ける機会も減少し、対面とは違う難しさがあります。自己管理しないと時間の使い方が曖昧になってしまいます。

在宅で仕事を行うには、業務の割り振りやスケジュール管理などを行うタイムマネジメント能力が必要です。また、自宅で作業をするため、プライベートとの切り替えなどがうまくいくようにしなくてはなりません。

そのため、これまで以上に自身の業務の管理や集中力・モチベーションを維持する自己管理能力が重要になっています。

主体的に仕事を進めることが求められている

ビジネス環境の変化によって、企業は新たな戦略をスピーディーに決定し行動しなくては生き残れない状況になっています。組織に属する個人も変革についていくために、主体的に動き成長していく人材が求められる傾向があります。

主体的に行動するためにはタスク管理やメンタル・体調面のセルフマネジメントが欠かせません。自ら目標を設定し行動していくためには、順調にモチベーションや意欲を維持していく必要があるからです。

また、企業の人事評価も働いた内容や成果によって行う成果主義にシフトしつつあります。企業が求めるような高いパフォーマンスの発揮や成果を上げるためには、セルフマネジメントが重要です。

時間当たりの効率性・生産性の向上

働き方改革や人材不足の影響で、企業は限られた時間・人材で成果を上げる必要が出てきました。そのためにはこれまで以上に社員一人ひとりのパフォーマンスを向上させる必要があります。

これまでのような長時間労働や言われたことだけこなす働き方はもはや通用しません。個人が最大限の能力を発揮し高いパフォーマンスを上げるにはセルフマネジメントが不可欠です。

社員がセルフマネジメントを身につけるとタイムマネジメントやタスク管理ができ、業務を効率的に行えます。それにより各業務の効率化が進むと、企業全体の生産性を高めることが可能です。企業の生産性向上を図るためには、セルフマネジメント能力の高い人材の登用や育成が重要となってきます。

セルフマネジメントの要素

セルフマネジメントは心身の状態を整えたり、自分の将来を計画するなど以下の5つの要素によって構成されています。これらの要素を鍛えることでセルフマネジメント能力を身につけることができるようになります。

メンタルヘルスケア

メンタルヘルスケア(※1)とは、自分の心の健康を守り、安定した精神状態を保つことです。すぐに感情的になったり、ストレスを感じながら何も手段を講じなかったりすると、徐々に心は不健康になっていきます。

仕事においては健康的にいきいきと働ける状態が理想です。できるだけ理想に近い状態を保つためには自分のストレスを把握し、上手に解消することが大切です。普段からあまり自覚のない人は、ストレスチェックなどでストレスの溜まり具合を確認することも必要になります。

ストレスを感じる場面・人・状態を知り、上手に受け流す方法や知識を身につけていきましょう。自分に合った方法を実践することで健康な心の状態を維持できるようになります。

(※1)参照:厚生労働省「メンタルヘルスケアとその実践の意義」

レジリエンス

レジリエンスとは、精神的な回復力や復元力を指す言葉です。不安や心配なことがあると意欲もやる気も下がってしまいます。セルフマネジメントを高めるにはストレスやトラブルなどの逆境に対応し、回復する力が重要です。

逆境にあっても自分の内面に目を向け、否定的な感情が連鎖するのを断ち切るスキルを身につけましょう。ネガティブな感情を客観的に捉え、自然に受け入れるようにすると、早く立ち直ることができます。

立ち直りを早くするためには、ネガティブな感情から目をそらすための音楽や運動などでの気分転換が有効です。上司や同僚、友人に相談するなど社会支援も活用しながら立ち直ったあとは、回復プロセスを教訓化し今後に活かします。このサイクルを繰り返し実践することが大切です。

アンガーマネジメント

アンガーマネジメントとは、自分の怒りと上手に向き合うための心理トレーニングの一種です。怒りをダメなものと捉えるのではなく、上手にコントロールできるようになることが目的です。アンガーマネジメントを身につけると、問題が発生したときもイライラせずに適切に対応できるようになります。仕事上のトラブルが減るなど職場環境やより良い人間関係構築に効果的です。

アンガーマネジメントでは、まず怒りが生まれるメカニズムを知り、コントロールするための対処法を学びます。自分が何に怒りを感じやすいのかを知り、怒りを感じても外に出さない方法を身につけます。

怒りを感じたら「感情を記録する」「6秒待つ」(※2)などの方法でコントロールが可能です。コントロールできるようになったら、上手に伝えることで相手を尊重するコミュニケーションを覚えましょう。

怒りの感情を客観的に捉えて言語化し、具体的にどうしてほしいか伝えるようにします。

これにより怒りを効果的に説明できるようになり、職場の環境改善やモチベーション維持、生産性向上に役立ちます。

(※2)参照:関西福祉大学心理・教育相談センター「おうちでできるストレス対処法~アンガーマネジメント~」

マインドフルネス

マインドフルネスとは、心配事や不安な気持ちを鎮めて「今起こっていること」に注意を向け、心を安定させることです。そのための手法には「瞑想」が用いられます。瞑想によって余計な雑念を払うと現状に焦点を当てられ、集中力を高めるのに効果的です。

自分の思い込みから距離を置いたり、行動の意味や根拠を明確にしたりするのにも役立ちます。不安に押しつぶされそうな状態から解放されることでストレスを軽減することができ、心身のコンディションを整える効果があります。

マインドフルネスはセルフマネジメントに大切な集中力を養うのに効果的です。失敗を成功のための糧にすることや、仕事と生活の調和を取ることも可能になります。簡単に取り組めるマインドフルネスのセルフトレーニング(※3)もありますので、試してみてください。

(※3)参照:東京大学大学院経済学研究科・経済学部「学生サポートルームNewsLetter」

キャリアデザイン

キャリアデザインとは、自分のなりたい姿を実現するためライフステージを意識したキャリア形成や人生設計をし実行することです。キャリアデザインを設定する際は自分の職歴や仕事だけでなく結婚などのライフイベントも考慮します。

キャリアデザインでは「何ができるか」「何がしたいか」「何をやるべきか」を明確にする必要があります。自分を客観的に見て、強みや弱みを分析し、キャリアの機会や可能性を見つけていきましょう。

長期的な将来設計を立てて、どのように実現するか具体的に計画し、実行していきます。近年は社会情勢や働く環境が大きく様変わりし、一人ひとりが主体的にキャリアをプランニングすることが必要とされています。

セルフマネジメントができない人(苦手な人)の特徴・デメリット

セルフマネジメントができない人・苦手とする人には、以下のような特徴があります。それによって生じるデメリットも理解しておきましょう。

何事にもこだわりが強い

何事にもこだわりが強い人は、業務においても完璧を求め、完成度の高い仕事を目指します。そのため、失敗したときには精神面での落ち込みがひどく、いつまでも引きずり続ける傾向を持っています。

このタイプは長時間一つのタスクにかかりきりになるなどタイムマネジメントがおろそかになりがちです。冷静に状況を見て行動することが難しいため、セルフマネジメントが苦手と感じるでしょう。

タイムマネジメントをうまく実行するためには、タスクごとのゴールを決めておくようにしましょう。時間と作業の重要度を認識してゴールを明確にすると、やりすぎてしまうことを防げます。

人に何かを任せることや頼ることが苦手

人に何かを任せたり頼ったりすることが苦手な人は、タスクを抱え込んでしまいがちです。自分ですべてを実行することは理想ですが、残業時間の増加や、苦手な業務にかかりきりになりストレスをかかえることにつながります。

このような状況ではセルフマネジメントはうまくいかず、自分の能力を最大限に発揮することもできなくなるでしょう。苦手なタスクは得意な人にお願いしたり、自分で行わなくてもよいと思われる業務は人に任せるように工夫していきましょう。

業務をタスク化する際に、人に任せた方がよいタスクや得意な人に割り振るタスクを選別しておくことが肝心です。その後残った重要なタスクからスケジューリングしていくと、時間を効率良く使えるようになるでしょう。

ストレスを溜め込みがちな

ストレスを溜め込みがちな人は、精神的な不安定に陥りやすい人です。そのような状態が多いと、本来の能力を発揮することができず、仕事に対するモチベーションの維持も難しくなります。成果の達成につながらないため、プレッシャーもかかり、さらにストレスになってしまいます。

セルフマネジメントでは精神的な安定が重要です。自分のストレスを把握し、発散方法を学び、実行していきましょう。自分が取り組みやすいストレス発散の方法を探して、いろいろ試してみるのもよいでしょう。ストレスが溜まっている自覚がない場合は、定期的にストレス解消時間を取るのもオススメです。

セルフマネジメントができる人(得意な人)の特徴・メリット

セルフマネジメントが得意な人には以下のような特徴があります。このような人は苦もなくセルフマネジメント能力を高めていくことができるでしょう。それぞれの特徴がメリットにつながっています。

タスクの優先順位をつけることが得意

タスクの優先順位づけが得意な人は、タイムマネジメントが上手に行えます。タスクの緊急度や重要度に応じて、今すぐやるべきこととそうでないものを切り分けて取り組むことが可能な人です。

自分の業務全体を見通して作業を進めることができるので、ストレスを感じることも少なく、効率的に働けます。このタイプは精神的にも安定感があり、セルフマネジメントがうまく行える傾向があります。

効率的に働けるため残業時間も少なくなり、プライベートの時間を有効に使え、充実した生活が送れるでしょう。重要なタスクを優先的に仕上げることができるため、高い生産性にもつながります。

自分なりの解消法でストレス発散を行うことができる

セルフマネジメントでは、自分の心の状態を理解し、ストレス度合いを把握できることが大切です。ストレスが溜まってきたなと思ったときに、すぐに発散できると精神的に穏やかな状態を保てます。そのためには自分なりのストレス解消法を持っていることが必要です。

このタイプはすでに日常的にストレス発散方法を取り入れているため、仕事とプライベートの切り替えも得意で、うまい生活リズムを作り上げられる人です。ストレスを適度に発散できれば、仕事へのモチベーションの維持や意欲を持って働くことができるようになります。結果的に高いパフォーマンスで業務に取り組めるため、生産性も高まります。

前向きな考えができる

前向きな考え方ができる人は、アクシデントが起きても悲観せず、状況に応じた解決策を探そうとします。悲観的に取られがちな状況にあっても、これも経験のうちと前向きな出来事に変換して受け止める特徴があります。

このような人はストレスを感じにくく、感情のバランスを取るのが上手なため、セルフマネジメントが得意です。感情の浮き沈みに左右されず業務に取り組めるので、常に高いパフォーマンスが発揮できます。

主体的に仕事を進めるうえでストッパーとなるものが少なく、効率的に目標に向かって行けるでしょう。前向きな考えができることは、キャリアデザインを計画・実行する場合にも欠かせない要素といえます。

セルフマネジメント能力の高め方

セルフマネジメント能力は、以下のような点に着目し実行すると高めることが可能です。日常的に意識して取り入れ、徐々に能力を高めていきましょう。

自分に課されている役割や期待されている成果を理解

セルフマネジメントでは、自分に課されている役割や期待されている成果を理解することが大切です。漠然とした状態では目指すべき方向や目的が定まらず、自身を律してでも達成しようとする気持ちにつながりにくいからです。

自分の部署や業務の仕事における役割や組織においての存在意義を見定めるようにしましょう。そこから期待されている成果について考察し、上司にも確認してすり合わせを行います。期待されている成果を理解し、成し遂げたときのイメージを明確にしていきましょう。

目指すべき方向を理解しゴールから逆算、日々のタスクを決める

役割や期待されている成果がわかったら、目指すべき方向を定めて目標・ゴールを立てていきます。ゴールから逆算して、目標達成のためになすべき業務に必要なタスクをすべてあげ、詳細化していきます。

タスクをできるだけ細かくわかりやすくしてから、日々のスケジュールに落とし込み実行しましょう。タスクを詳細化することで、かかる時間やどこまで行うかが明確になる効果があります。また、タスクをスモールステップで実現していくことで、達成感を得られモチベーションを高めるのにも効果的です。

タスク化は「重要度が低い」「そもそも不要な作業」など、改善した方が良い業務を見つけ、見直すのにも役立ちます。

パフォーマンスが落ちるタイミングを知る

セルフマネジメントに取り組み、普段の業務を振り返ると、自分の至らない点が見えてきます。「細かなチェック作業でミスが多い」「午後になると集中力が続かない」など、パフォーマンスが落ちるタイミングもわかります。

パフォーマンスが落ちるタイミングがわかれば改善策を立てることができるでしょう。このように自分の業務を振り返り、改善に取り組むことでセルフマネジメント能力を高めることが可能です。自分の至らない部分と向き合う作業はセルフマネジメントでは欠かせません。

集中が途切れる要素を遠ざける

自分の業務を振り返ると、どのような事柄によって集中力が途切れやすいのかも把握できます。仕事中に気をそらすものはできるだけ排除し、集中力が途切れないようにすることが肝心です。

スケジュールを立てる際は基本的に集中力が維持できる時間を考慮して時間の配分を行います。午前中の早い時間に重要なタスクを済ませ、自然と集中力が落ちる午後遅くには単純作業などを設定するとよいでしょう。

本来集中できるはずの業務時間にスマホなどに気を取られることが多ければ、手元から離れた場所に置くなど検討します。

メンタル面をこまめにセルフチェック

本来のパフォーマンスを発揮するためには、心身の状態を健全に保つことが必要です。そのためにも日常的にケアすることを心がけましょう。睡眠時間が足りなかったり、暴飲暴食が続くと、明らかにパフォーマンスに影響が出ます。自分の心身の状態はどうか、日頃からセルフチェックするようにしましょう。

ストレスが溜まっていたり、生活リズムが乱れていたりしたら、自分なりの解消法や生活を整える工夫を実行し対応します。ストレスに気づきにくい場合は、日常的にリフレッシュできる習慣をスケジューリングすることも有効です。趣味の時間や定期的な軽い運動は心身の状態を良くしてくれます。

セルフマネジメント能力を高めて、パフォーマンス向上を目指そう

セルフマネジメントとは、目標を達成するために自分の時間や心身の状態をコントロールすることです。うまくコントロールできると仕事に集中でき、業務の効率化や生産性の向上が図れます。

セルフマネジメントには5つの重要な要素があり、実行することでセルフマネジメント能力を身につけることが可能です。自分は自己管理が苦手なタイプであるとわかった場合でも、どの点を改善すればよいか理解するとより良い状態が目指せます。

セルフマネジメント能力を高める方法を実践し、上手に自己管理して仕事のパフォーマンス向上に役立てていきましょう。

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執筆者

ACES Meet 編集部

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