ChatGPT(チャットGPT)の無料版と有料版の違い9選
更新日:2024年04月17日
公開日:2023年11月17日
世界中で話題になっているChatGPTは、人と会話するような自然なやり取りができることから、利用者が急増しているAIチャットサービスです。ChatGPTには無料版と有料版があり、どう違うのか知りたいという人もいるのではないでしょうか。
この記事ではChatGPTの無料版と有料版について、9つの項目で比較したそれぞれの特徴を解説しています。有料版を選ぶメリットもあげていますので、記事を参考に自分に合った選択をしてください。
目次
ChatGPT(チャットGPT)とは?
ChatGPTは、アメリカの人工知能研究機関「Open AI」が開発したAIチャットボットです。2022年11月に公開されてから2ヶ月ほどでユーザー数が1億人を突破し、世界中から注目を集めています。
ChatGPTの特徴は、膨大なテキストデータを学習し、人間と変わらぬ自然な言語処理機能を持っていることです。ユーザーの質問に対して、実際の人間と会話を行うような会話形式で回答してくれます。ただし、回答には間違いや適切でないことを含む可能性があることがデメリットです。
ChatGPTは無料版と有料版があり、有料版には最新の言語モデル「GPT-4」が搭載されています。GPT-4は、無料版に搭載されているGPT-3.5に比べ、はるかに高性能であり、これにより、無料版にはないさまざまな機能を利用できます。
参考:ChatGPT(チャットGPT)とは?料金や始め方、上手に使うコツを紹介
ChatGPT(チャットGPT)の無料版と有料版の違い
ChatGPTの無料版と有料版では応答速度や可用性に違いがあります。これは搭載された言語モデルの性能の差と言えるでしょう。具体的にどのような違いがあるのか、以下の9項目で解説していきます。
①価格
ChatGPT Plus | ChatGPT | |
---|---|---|
月額料金(※) | 20米ドル(約3,040円) | 無料 |
使用モデル | GPT-4 | GPT-3.5 |
ChatGPTに初めて登録する場合は、自動的に無料版に登録されます。無料版の場合はどれだけ使っても料金はかかりません。
有料版(ChatGPT Plus)の場合はサブスクリプションサービスとなっており、web利用の場合は月額20ドル(約3,040円)です。(価格はすべて2024年4月現在)。
(※)円価格は2024年4月時点でのレート換算によるもの
②文字数制限
ChatGPTには1度に生成できるテキストの文字数に制限があります。無料版の場合は最大2,048文字、有料版の場合は最大4,096文字です。
有料版の方が約2倍の文字量を扱えるため、1度に長文の質問も可能です。翻訳や要約したい場合にも、何度にも分けて取り込む作業が半減するため楽になります。また、回答の内容についても網羅性のある回答が期待できます。
③リクエスト(利用可能数)制限
ChatGPTには利用可能なリクエスト数に制限が設けられています。これは過度の使用によるシステムの負荷を防ぐために設定されました。
無料版の場合は、1分当たり最大60リクエスト、1日4,000回までになっており、リクエスト制限を超えるとエラーメッセージが出て、1時間ほど使えないようにブロックされます。
有料版の場合は1分当たり最大600リクエスト、1日100,000回までであり、圧倒的な差があります。そのため有料版であれば、エラーの頻度も少なくなり、たくさん使いたい場合でもスムーズに作業が可能です。
④レスポンス(回答)速度
回答速度は有料版よりも無料版の方が速くなっています。これは、有料版の方が高度な処理を行っているからです。
有料版に搭載されているGPT-4は、応答時間のスピード自体はアップしているのですが、扱える文字量や複雑な処理が増加しています。また、画像処理が可能になったことも影響しています。
精度の高い回答を求める場合は有料版、次々にすばやく質問したい時は無料版、と使い分けるのもよいでしょう。
⑤安定した接続
有料版と無料版を比較すると、有料版の方が安定した接続を得られます。無料版のChatGPTは、アクセスが集中するとつながりにくいことや、エラーメッセージが出て止まってしまうことが多々ありました。
その点、有料版はピークタイムでも優先的にアクセスでき、手が止まることもなく快適に作業ができます。仕事上のツールとして使うなら安定した接続の有料版の方が向いています。
⑥プラグインの利用可否
プラグインとはChatGPTに機能が追加できるツールです。プラグインは有料版しか利用できません。
プラグインをインストールすることで、できることが増え、利便性が向上します。たとえば、「指定したWebサイトを要約する」「画像生成に利用するプロンプトを生成する」など、意図に応じた回答に簡単にたどり着くことが可能になります。
具体的な例をあげると、「食べログ」のプラグインを使って、日時や場所を指定すると、自分でサイトをチェックするよりも、早く希望にピッタリの飲食店などを見つけられるのです。
2023年7月時点で約600のプラグインが登録されており、さらに増え続けると予想されます。
⑦画像生成の可否
無料版では画像対応ができませんが、有料版は入力・生成ともに画像に対応可能です。質問に画像をつけると、それを理解して返答してくれます。テキストだけよりもしっかり意図を汲み取ってくれるため、精度の高い回答が期待できます。
また、どんな画像が欲しいか指定すると、それに応じた画像や動画を生成することも可能です。質問を重ねていくことで、細部までイメージに近い画像を手に入れられます。
日常的なレシピの検索や、仕事での利用など、さまざまな場面で役に立つ機能と言えるでしょう。
⑧サポート体制
無料版でもサポートは受けられますが、優先的なサポートは受けられません。有料版で利用できるサポートには、以下のようなものがあります。
- カスタムエンゲージメント:ChatGPTのカスタマーエンゲージメント担当者と直接連絡が取れるため、スムーズに個別のサポートが受けられる
- 優先的なフィードバック:有料版ユーザーからのフィードバック(改善や機能追加も含む)が優先的に検討される
- エラーの解決:優先的に受けられるので、早く解決し、業務への影響が最小限ですむ
- リソース提供:詳細な情報や支援を受けられる
このようなサポート体制は、仕事などで長時間使うヘビーユーザーにとっては、心強いものとなるでしょう。
⑨新機能の先行利用
有料版では、これからリリースされる新機能を優先的に利用できます。たとえば、「プラグイン」は2023年5月に追加された機能ですが、有料版でのみ使用可能です。
同時期に公開されたWebブラウジング機能は、Web上の最新情報を元に回答を作成できる機能ですが、これも有料版のユーザーのみが利用できるようになっています。無料版は最新情報を回答に含められないため、質問に対して最適な回答ではない可能性がありました。有料版はそのデメリットを克服しています。
このように有益な機能を積極的に使いたい人にとっては、有料版の方が魅力が多いと言えるでしょう。
⑩オリジナルアプリの生成
ChatGPTの有料版では、GPTsによりオリジナルアプリの生成が可能です。通常、アプリの作成にはJavaScriptやC#のようなプログラミングの知識が求められます。しかし、GPTsでは、ChatGPTからの質問に答えるだけでアプリを作れるため、専門知識を身につける必要はありません。
GPTsを活用すれば、文章添削やヘルプデスクチャットボットなど、業務効率化につながるアプリを独自に作成できます。
ChatGPT Plus(有料版)を利用するメリット
ChatGPTの無料版と有料版を比較してみましたが、ここであらためて有料版を利用するメリットについて述べてみます。
高度な自然言語処理機能「GPT-4」を利用できる
ChatGPT Plusは、高度な自然言語処理機能「GPT-4」を搭載しているため、無料版と比較し、精度の高い回答が期待できます。言語モデルの精度に直結するパラメータ数が無料版のGPT-3.5では1,750億個なのに対し、GPT-4は5,000億個から100兆個にも及んでいます。
これにより、無料版では回答内の説明が重複したり、抽象的なことがありますが、有料版では詳細な情報をわかりやすい文章で回答できるようになりました。また、有料版はアルゴリズムの改良などにより安全性が大きく強化されています。
ブラウジングなどの先行機能を利用できる
ChatGPT Plusにはブラウジング機能があり、ユーザーからの質問に対しAIがweb上の情報を検索し、その結果を提示します。無料版では2021年9月時点の情報しか回答できないデメリットがありましたが、ChatGPT Plusなら最新の情報も網羅しています。
また、今後発表される新機能も有料版ユーザーから利用可能です。仕事でChatGPTを利用する人にとっては、便利な新機能を使うことは、業務の効率化や負担の減少につながります。その場合は有料版を使うことでメリットが得られると言えるでしょう。
ChatGPT Plus(有料版)への登録方法
ここでは無料版から有料版にアップグレードする方法を紹介します。ChatGPTのアカウントを登録していない人は、先にアカウント登録を行ってください。有料版の決済方法はクレジットカードのみですので、手元に用意してから操作を始めましょう。
ChatGPTにログインし、左下の「upgrade to Plus」というボタンをクリックします。無料版と有料版の説明が書かれたポップアップが出てきますので、「upgrade plan」を選択します。
メールアドレスが自身のものであるか確認し、カード情報と電話番号を入力後、必要箇所にチェックを入れ、緑色の「Upgrade plan」ボタンをクリックしてください。「支払い完了」が表示されれば契約は完了です。
「continue」を選択し、元の画面に戻り、「Model」という設定項目で「GPT-4」を選択すると利用開始できます。
ChatGPTは使用したい機能を考慮して無料版か有料版かの選択を
ChatGPTの有料版は、無料版では利用できない新機能を使え、精度の高い回答が期待できます。とはいえ、日常でたまに使う程度であれば、無料版でも十分と言えるでしょう。仕事などで大量のデータを要約したり、画像が欲しい場合などは、有料版を使う期間だけ使用することも検討しましょう。
有料版のメリットを理解して、自分の望む使い方に合わせて選択することが大切です。解約は簡単にできますので、とりあえず1ヶ月だけ試してみると良いかもしれません。
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