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DALL-E3とは?ほかの画像生成AIとの違いや使い方、活用例を解説

ACES Meet blog-DALL·E 3

更新日:2024年05月08日

公開日:2024年05月07日

OpenAIが2023年9月21日にリリースしたDALL-E3(ダリ・スリー)。これはChatGPT上で画像生成ができる機能です。ほかの画像生成AIとの違いを理解したうえで活用すると、自社での業務効率化に役立つでしょう。

この記事では、DALL-E3(ダリ・スリー)の特徴や使い方、活用例について解説します。

DALL-E3とは

DALL-E3(ダリ・スリー)は、OpenAIが2023年9月21日にリリースしたChatGPT上で画像生成ができる機能です。チャットに作りたい画像のイメージを入力するだけで、簡単にハイクオリティなイラストを生成できます。

このように、チャットにおおまかな指示を入れるだけで、目的の画像を作れます。

なお、DALL-E3は生成した画像の微調整が簡単なことも特徴です。上の画像が生成されたあと、追加の指示として「白いポメラニアンは猫よりも少し小さくしてください。猫はお腹が白く、もう少し明るい茶色です。」と入力しました。

すると、犬のサイズや猫の色など、細かい部分の微調整がなされた画像が生成されました。

おおまかな指示でも高品質な画像を生成できるため、AI初心者でも簡単にアートを楽しめます。

参考:DALL·E 3

DALL-E3の料金

DALL-E3は、ChatGPT有料版のユーザーのみ使用が可能で、有料版の料金は月額20ドル(約3,100円)です。ただし、Microsoftアカウントがある場合、Bingにアクセスすれば無料でDALL-E3を使うことも可能です。

DALL-E3を無料で試したい人は、Bingを使ってみてもよいでしょう。

DALL-E3の商用利用・著作権について

OpenAIは、DALL-E3の商用利用について以下のように述べています。

“DALL・E2と同様、DALL・E3で作成した画像はお客様が使用するものであり、転載、販売、商品化する場合に当社の許可は必要ありません。”(※1)

つまり、DALL-E3で生成した画像の商用利用はOK、著作権はユーザーに帰属するということです。トラブルが起こった場合の責任はユーザーがすべて負うことになりますが、商用利用は許可されています。

ただし、Bingで生成した画像は商用利用はできないため、混同しないよう注意しましょう。(※2)

(※1)参考:OpenAI 「DALL-E3」

(※2)参考:Bing 「Copilot AI エクスペリエンスの使用条件」

DALL-E3を使うメリット

DALL-E3を使うメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  • 知識がなくても画像を作れる
  • 独創的なアイデアが生まれる
  • ビジネスへの活用がスムーズ

それぞれについて、詳しく解説します。

知識がなくても画像を作れる

DALL-E3は、デザインやアートの知識がなくても一瞬にしてハイクオリティな画像を生成できます。今までは、頭の中にあるイメージを忠実に表現するには、アートの技術が必要でした。

しかし、DALL-E3は単語を入力するだけで人間の代わりにたちまち画像を生成してくれます。これまでアートを見る側だった人でも、DALL-E3によりアートを提供する側になれます。

独創的なアイデアが生まれる

DALL-E3からは、常識や固定概念にとらわれない新しいアイデアが生まれることもあります。DALL-E3は、人間からの指示をもとに独自の解釈を加えて画像を生成することも少なくありません。

人間同士のコミュニケーションからは生まれにくい、新たな視点を見つけるきっかけにもなります。

ビジネスへの活用がスムーズ

DALL-E3で画像を生成すれば、デザイン承認までの工数を減らせるためビジネスへの活用がスムーズです。通常、商品デザインなどを新たに考える際、デザイナーへの企業ビジョンの共有、デザイン作成、修正、承認という長いプロセスを経る必要がありました。

DALL-E3を使用すれば、デザイン作成までの流れを一人で行うことができます。承認までのプロセスが短く、アイデアをスムーズに採用することが可能です。

DALL-E3と画像生成AI「Midjourney」との違い 

同じくハイクオリティな画像を生成できるAIとして有名なのが「Midjourney」です。Midjourneyでも、以下のような高品質な画像を作成できます。

ただし、DALL-E3と比べると、以下の点で利便性に欠ける印象です。

  • Discordサーバーへの登録が必要
  • コマンドの入力が必要
  • 日本語には対応していない

Midjourneyを使うには、メッセージアプリ「Discord」への登録が求められます。もともとDiscordのアカウントを持っている人には便利ですが、初めての人には登録の手間がかかります。

また、プロンプトを入力する際は「先頭に/image puromptというコマンドを入れる」「英語で入力する」などの制約があります。

画像生成AIが初めての人には、ChatGPT有料版の登録だけですぐにイラストを生成できるDALL-E3のほうが使いやすいと考えられます。

なお、Midjourneyはコマンド入力が苦でない人や、水彩画や絵の具のタッチが好きな人に向いています。

参考:Midjourney(ミッドジャーニー)とは?料金プランや始め方、使い方も解説

DALL-E3の使い方

ここでは、DALL-E3の使い方をChatGPTとBingの2パターンに分けて説明します。

有料:ChatGPTでの使い方

DALL-E3を使うには、ChatGPTの有料版に登録しチャット画面を開きます。チャット画面の左上のバージョンが、ChatGPT“4”であることを確認してください。(タブで切り替えができます)

チャットの入力ボックスに、作りたい画像の指示を入れます。「○○の画像を作ってください」というようなシンプルな指示でも画像を作ることが可能です。

今回は「野原を駆け回る白いポメラニアンの画像を作って」と入力しました。

すると、このように指示した画像が生成されます。微調整を行いたい場合は、続けてチャットの入力欄に指示を入れると画像をブラッシュアップできます。

なお、生成したイラストは、画像右上の保存ボタンから保存が可能です。

無料:Bingでの使い方

Bingで画像を作成するには、Bing Image CreatorにアクセスしMicrosoftアカウントでログインします。サイト上部の表示が「DALL-E3」であることを確認し、入力欄に作りたい画像を入力すればイラストを生成できます。

ただし、Bingで作った画像は商用利用ができないため、扱う際は注意しましょう。

DALL-E3の活用方法

DALL-E3はその手軽さとクオリティの高さから、さまざまなクリエイティビティに使用できます。ここでは、DALL-E3の幅広い活用方法について解説します。

アイデア出し

DALL-E3では、ロゴや商品などのアイデア出しにも向いています。今回は、DALL-E3を使って会社のロゴを生成してみました。

どのような事業を行う会社なのかを入力したところ、ChatGPTがデザインのアイデアを提示してくれました。アイデアのイメージが湧かなくてもChatGPTがアシストしてくれるので、ゼロからロゴを作る場合でも安心です。

すると「社会福祉法人」「保育・介護」などのイメージにぴったりなロゴが生成されました。下の部分を会社の名前に変えれば、そのまま使えるシンボルになります。

サムネイル作成

DALL-E3では、InstagramやYouTube、ウェブ記事などのサムネイルも簡単に作れます。今回は、ChatGPTに「記事のサムネイルを作成したい」と入力してみました。

「記事の主題」「ターゲット」「好みのスタイル」などについて質問があったため、今回は当記事に合いそうなサムネイルを作成することにしました。

すると「DALL-E3」「料金や使い方」などの文字が入った画像が生成されました。中心には、「デジタル」「ネットワーク」などのキーワードを連想させるイラストが入っています。今回は正方形で生成されましたが、サイズの指定もできます。

記事のサムネイルとして、そのまま使うのに申し分ないクオリティです。

広告作成

DALL-E3では、商品やサービスなどの広告デザインの作成もできます。今回は、新しいお店を出店するという体で、広告ポスターのデザインを考えてもらいました。

どのような店舗なのかを伝えると、ChatGPTからポスターのサイズやグラフィックについての質問が来ました。それぞれに答え、キャッチコピーやオープン日などの決まっていない部分は「未定」とします。

すると、トロピカルでかわいらしいアサイーボウルのイラストが生成されました。アサイーボウルのイラストを俯瞰した構図で、オープン準備をしているさなかのストーリーを彷彿とさせるデザインです。画像下部には、これから決まる店舗名やキャッチコピー、オープン日などが入りそうな空欄まで作ってくれました。

そのまま使っても申し分ないクオリティですが、あえてセンターのイラストを店舗オリジナルの写真やイラストに置き換えればさらにオリジナリティが出そうです。

DALL-E3を自社の業務効率化に役立てよう

DALL-E3は、ChatGPTに指示を入れるだけで簡単にハイクオリティな画像を作れる機能です。使用にはお金がかかりますが、誰でも商用利用が可能なためビジネスへ幅広く活用できるツールでもあります。

DALL-E3の使い方を理解し、自社の業務改善につなげられるよう検討してみましょう。

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執筆者

ACES Meet 編集部

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